直売所での新じゃが攻防戦！（後編）

　６月３日（金）

直売所本体（ＪＡ）が県外からの入荷ジャガイモに動き出す。

一昨日まで出荷者が居なかった事で６５０ｇ＝１８０円でのうのうと

売っていた新じゃがを、値下げで１５０円に下げてきました。

　じゃあ僕は１５０円＞さらに１３０円？

いいえ。

あえて同じ１５０円に出る作戦

そのかわり、グラムを６５０ｇ＞７００ｇに一気に上げる。

つまり直売所とは１００ｇの差が出る。

　ランダムな出荷者・重さ・品質・値段が飛び交う直売所では、

こういった数ではなく、重さで売られている商品は、

消費者、特に主婦はとても敏感。

わざと同じような品質の物を、同じ値段で出しましたが、

手に取った時、明らかに重さが違う事を強調するアピールに出る。

重さも値段も違うと、消費者は比べにくい。。

値段・品質が同じなら、あとは両方手に取って重さで勝負が決まる。

　結果は成功。

７０袋が即日完売。　

　もちろん、外は相変わらずのドシャ降り；；。。。

うん、、、

出荷が終われば豪雨の中芋掘り＆家に帰ったら乾燥作業です＾＾；。

　６月４日（土）

　この日も基本は昨日と同じですが、さらなるテコ入れは、

「いわゆる規格外イモｗ」

極端な表現かもしれませんが、ジャガイモというのは

「ある程度の大きさ以上でないと商品価値が無い」

んです；；。

もちろんデカければいいという訳ではないです。

適度な大きさ以上が揃うことで価値が上がるんです。

　良品目安はおよそ一個１００ｇ。

どうしても、ある一定のグラムで袋詰めして行くと、

小さいイモは余っていってしまうものです。

「しかしここが大事！！」

主婦様など、料理に使う側してみれば１個単位では無いんです。

　大きなジャガイモの中に、ゴルフボール大のイモが１つあれば

それは単なるグラム合わせ。いわゆる「クズ合わせ」です。

しかし、

そんな小さなクズ小イモを、大きさを揃えて袋詰めをすれば

「立派な商品なんです！」

小さいイモは、それはそれで調理に需要があります。

皮をむかずに油で揚げて～などなどｗ

大切なのは、

「形・サイズを合わせて袋詰めする事！」

この作業をしっかりする事でお客側も、サイズがバラバラで

詰められてる商品より、気持ちよく買えると思いました。

　そして見事読みは的中！

大中小、それぞれあえてサイズ分けした男爵約９０袋、

見事に完売！

　翌日の日曜日もこの流れ・・・と思ってましたが、

さすがに、独占状態で飛ぶように売れてる僕を、そろそろ

他の生産者が気付くはず。。。

しかもこの日の午後、すこし天気に晴れ間が見えました。

（・・・これは明日、他の生産者もこぞって出荷してくるでしょう。）

６月５日（日）

　予想通り、

朝一番から続々と新じゃがの男爵が並び始める。

サイズがまばらなもの、半乾きなもの、、、

さすがにここ２・３日の僕の出荷を見て、ウチもウチもと、

大手生産者がこぞって陳列をしていました＾＾；。

・・・僕は？と言うと、、、

新じゃがの男爵出荷無しｗｗｗ

いいえ、、、大手に勝てなくて諦めたのではありません＾＾；。。。

最初からもうこの日は、男爵出荷は眼中に無かったです。。
　

・・・そう。。

すでに「メークイン」に切り変えて出荷準備を前日からﾌﾙ回転！

　新ジャガと言えば、普通なんとなく「男爵」。

そしてメークインは若干苗が高い事から、心理的に、

「普通、男爵から掘り始める生産者が多い」

つまり、

昨日のわずかな晴れ間に、他の生産者がもし収穫して

今日出荷してくるなら、ほぼ「男爵」だと的を絞りました。

　昨日、

（きっと明日は、男爵の出荷＆価格競争が始まる・・・）

そう思って、黙々と雨の中、あえてメークインを掘り続け、

深夜まで扇風機２台使って乾燥作業＆袋詰め＾＾；。

「これがトドメの大勝利」

朝からの男爵の猛烈な出荷＆値下げ合戦に、我関せず＾＾；。

メークインをひたすら独占価格で飛ぶように販売ｗ

　僕は毎日、実家で料理担当なので、昨日の「小イモ」も

そうですが、「男爵」と「メークイン」では、調理する側としたら

使い勝手が違うを身にしみてます＞＜；

　扱い易いのは、煮崩れしにくい「メークイン」

「新男爵」と「新メークイン」を並べたら、メークインのほうが売れる！

という、勝手な自信がありました＾＾；。

これが気持ち悪いくらい当たり、メークイン１１０袋が完売。

　でもまあ、こういのうはたまたまでしょう・・・＞＜；

所詮、家庭菜園の延長の出荷＆小規模栽培なので、

まともに栽培＆出荷してたら大手にはとても勝てません；；

「工夫・流れを読む・裏を読む」

まあ、こういう事が良いかどうかはわかりませんが、

自信を持って収穫・出荷した野菜なので、消費者に見てもらえる

最大限のきっかけは野菜たちにも与えてあげたいと思っています。

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