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「フリーター荒れ地を買う」第8話「畑仕事とのささいな出会い」

 錯乱事件の後、何もやる気がおきませんでした。。。

外出はもちろん、家でゲームすらするのも気力が無く、

誰も居ない場所、何もない場所を散歩したり走ったり、

出来るだけ何も考えないような環境と行動に身を置いていました。

 もともと、

畑・野菜作りにはさほど興味がありませんでした。

しかしそこから巡り巡って今では畑仕事をしています。

「因縁」・「因果」とはこういうものなのでしょう。。。

 祖父との記憶でなんとなく始めた「カブトムシ飼育」と「池作り」

カブトムシの飼育のきっかけになった幼虫発見は畑で父が。

そしてその後始めた池作りで何度となく関わってきたカエル。

池が完成し、

(そう言えば昔は畑のあぜ道にカエルがよくいたなあ~・・・)

なんて思いから、ふらふらと何年ぶりだろうか・・・、

気付けばその散歩先はおのずと畑周辺になるようになりました。

 区画整理やらなにやらで、昔とはずいぶん景色が変わっていました。

 子供の頃、虫取りやなんかでここらに来ると、いつも祖父が

一生懸命花木の手入れをしていた記憶が頭に浮かびました。

 そんな感傷にひたりながら散歩したのは、実家に帰って来て3年目。

紹介の仕事も手につかず収入はほとんどなく、池作りやらも終え、

やる事といったらもっぱらネットゲームくらい。でもそれすら気力ない。

 現実から逃げるようにやっていたゲームも、ピタッと停止すると

あっという間に現実を直視しなければならない。。

「収入が無い。健康じゃない。そして今は友人も知人もいない・・・。」

どれか一つでもキツイのにハットトリックだから尚しんどい><;。

 そんな頃、

ふと父が畑から大量のエンドウ豆を採ってきた。

 よくわからんが、父は売る訳でもなく無計画に大量に何かと作る。。

知り合いの喫茶店に持っていくとか、弁当屋に持ってくとかなんとかで、

それにしても自宅用とかで絹さやえんどうをバケツ一杯持ってこられても

ホントよくわからん。。

 そこで純粋な気持ちで一言。

「売ればいいやん」

そんな思いがささいなきっかけでもあり、今後一気にその流れが

自分の中で加速して行きました。

 父は根っからの保守的なので、新しい行動や前に進む事には

全くもって無頓着であり興味が無い。

 僕はそれとは少し違う性格で、特に金金という性格では無いですが、

せっかくした努力や取り組みを、少しでも形にしたい、

何かを残したい。という性格。

 野菜を作る場所もあり、家では食べ切れないほどの収穫もある。

なのに、そんなせっかくの野菜の行き場が無い。

ただで配ったり、結局破棄したり、そんな現状を見たら

とても無駄な事だと思うし、何よりもう一歩前に進めば、

新しい何かが生まれるんじゃないんだろうか?

収入や目的が途絶えた、そんな日常なら尚更だ。。

 「別に売るなら売ってもイイよ」

父は2つ返事でそういうが、いざ売ると言っても問題は山積み。

何から何までわからない。ただのイメージだけしかない・・。

 販売者としての許可を取らないといけないし、複雑な手続き。

 それらは言い出しっぺの自分がやらないといけない><。

結局、販売者としての登録手続きは非常に手こずりました。。。

 ほぼ農協の怠慢作業でゴタツキましたが、その模様は過去記事で

ご参考下さい>v<。

 こうして、

カブトムシをいじり。池をいじり、その池のカエル探しで畑を知る事になり、

そして偶然をきっかけに徐々に畑と向き合う事になる事になりました。

・・・そして、

わずか数袋の野菜を売った事をきっかけに、

「売れるなら自分で作ろう」

「売れる野菜を自分で作ろう」

そう思うのに時間はかかりませんでした。

 このブログにも家庭菜園のテーマが増え、父に畑をわけてもらい、

あれやこれやひたすら独学で勉強し、野菜作りを始めてに2年が過ぎて

2011年の秋になりました。

未だ完全歩合の二束三文の収入ですが、少しずつ少しずつ

先が見えなくても、前に進もうと思っておりました。

サラリーマンの週末農業、

老後の趣味の家庭菜園での副収入・・・。

そんなレベルではいけない。。。この先もこのままではいけない。

そんな思いを持ち始めた、野菜作りの2年目の秋。

 こんな思いが

ここからさらに自分を新たな行動に出させる事になります。。。

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