パチンコ屋での一件以来、さすがに病院を訪れる。
精神科、心療内科というのは、9割がカウンセリング。
まったく面識のない人(医者)に、自分の人生、経験を語る事に
なります。
人間関係・職場関係・家族・知人・恋人。
正直、この範囲では僕は話せました。
しかし、
「本当の闇は語れませんよ、本音は。。。」
言いたくない事、言って思い出してしまうツライ経験、
なにより、それだけ重要な話を、打ち明けたい気持ちの半面、
「淡々と事務的に聞かれる事自体、普通は耐えられない」
最終的には、語れる範囲でいろいろ話したんですが、
「はっきりとした病名はなかなか言わない」
何度か通院して、それなりの薬も処方されたんですが、
曖昧な表現や会話で、それとなく認識させられるだけで、
「具体的な病名ははっきり言わない」
僕的には、はっきりとした病名を認識して、しっかり向き合い
たかった想いがあり、当時はこの対応に不信感がありました。
この件に関して、色々聞いたり、または体験して、
なんとなくですがはっきり事があります。
まず精神疾患の治療には、
「家族・知人等、周りの理解・協力がかなり重要と言う事」
この事がなぜ、医者の対応と関係するのか・・・?
「それは僕が常に1人で通院・闘病していたからです」
軽い不眠など、患者本人だけでなんとか回復出来るような場合、
当然1人で来院する事が多く、医者と患者の1対1で治療することが可能。
その場合、病気と向き合う為に、病名なんかも案外スパッと言われる。
しかし、パニック発作、鬱、ノイローゼ等の場合、
これはなかなか1人では解決が難しい。
もし患者本人が、たった一人でこれらの病気と向き合ってる場合、
「たぶん露骨に病名は言わない」
その患者を支える周囲の人がいない状態で、仮に病名を
付き付けるのは危険と判断するケースがある。
自分は鬱だ、自分はパニック障害だと付き付けられて、
その患者はたった一人でそれに向きあっていく。
これは危険なんだと思います。
たった一人で病気と向き合うつらさはもちろん、あらゆる情報入手から
悪い方悪い方へと、自分を追い込む可能性も高いからです。
ましてや1人で通院してくる行動力がある。
つまり、
「第三者の支えなく、たった一人で自分で自分を追い込むような
環境にあり、かつ最悪な事態を起こしかねない行動力も持っている」
一見、「1人で通院出来るくらいなら軽度」と思われがち。
1人で通院出来ない深刻さとは別に、1人で行動できてしまう
危険性もあるのです。
パニック発作というのは、精神的に強烈なストレスを与えます。
そこから鬱に発展するのはあっという間です。。。
言葉は悪いですが、本格的な鬱に入った人間は、
正直自分をコントロール出来ない状況に多々落ちいってしまいます。
何もしてない状況でももちろん、薬の副作用、飲酒、それにともなう
感情の異常爆発。
結論から言えば、病気の重さに対して、第三者の支えが無い
患者には、万が一に備え、病名を濁す判断もされるということ。
もし僕が、家族・知人・恋人等と一緒に常に通院していたら、
お医者さんの対応も違っていたのかなと、今更ながら思います。
「おそらく○○という病気だと思いますが、
彼のために○○さんも一緒に頑張っていきましょう!」
とね。
支えられる患者よりも、支える側のほうが、医者にとっては
なによりも大切だと思いますから・・・。
僕の場合、う~~ん病名を濁されてよかったのかなあ;
たしかに当時、仕事も辞め、1人暮らしでたった一人で
病気と向き合う事になったのは確かですが、
病名もはっきり教えられずの通院生活。
家族に打ち明けるにも、
「たぶん○○病、きっと○○病なんて報告や相談出来ますか?」
ましてや精神病。そして診断書も無い。
「んとね、たぶん僕パニック障害で鬱なんだわ~」
なんて言って、誰が信じて助けてくれるでしょうか;;?
「僕、たまに狂ってるんです、頭おかしくなるんです」
そう元気に言ってるようなもの・・・。
理性がしっかり残ってる反面、
自分の症状を自分で事細かく言えるほど、他人に対して逆効果で、
この時はとてもツラかったです。
そしてはっきりしない医者の対応に
「僕は患者として、しっかり相手にされてないんじゃ・・・」
というマイナスな感情も出てきました。
いっそ、
「自分が完全に壊れて、何もかも理解できなくなれば
わかってくれるの?真剣になってくれるの?」
そう思うようになっていました。
中途半端に半壊して苦しむより、
全壊してくれれば、周りも僕に気付いてくれるだろう。。。
そういう時期でした。
きっとガンの告知とかもそうなのかな~とも思います。
家族のサポートや支えも万全ならば、きっと告知も早いんだろうと。
身よりもない、支えも無い、そしてたった一人で気力も無い。
「そんな気配がする患者には、なかなかはっきりと物を言わない」
そんな対応の区別が、医者の世界にはあるのですね。
ちなみに
僕が何故はっきりと病名も言われず自分の病名がわかったか。
まあ、処方されてた薬を調べれば簡単にわかっちゃいますが、
あとは、
病院を変えるといって紹介状を書いてもらったんですよね。
そこに「ガッツリ」書いてありましたよ^^;
予想外なことまでもね;;。。。
*この物語はノンフィクションですが、見解・分析等については、
専門的な医学的な立場では無いので、あくまで実体験を元に
患者の立場で自分なりに出来る限りまとめあげたものです。
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コメント
コメント一覧 (2件)
私も いまだ
いい医師に巡り会えません。
3度病院変えましたが、
話を一通り聞いて薬を出す・・
みんな同じ。
アドバイス頂けないので
どうしていいか・・
これ以上病院変えると
通えないので
辛抱してます。
>ひろたんさん
僕も良い医者だったと思える人はいなかったですね;;。
むしろこの病気で「良い医者」って何だろ?
そう思ってしまいました。
自分にあった環境や場所を医者が作ってくれる訳でもないし、話をするだけなら別に医者じゃなくても・・・。と。。。
いつしかただの薬局代りになってました^^;
なにより、「病院に行く事自体」がツラいんですよね
