まさかの直売所への登録の仕組み③「幻の直売デビュー」

　実はこの直売所申請の話、

「今年の８月末の話なんです」

　もともと、この夏の野菜作りは練習と勉強を兼ねていたので、

直売で売ったりする予定もつもりもなかったのですが、

「あの猛暑で、思いのほかシカクマメが大豊作」

残暑がまだまだ長びく気配で、８月に一度大量に収穫した

シカクマメがまだまだ生育を続けており、

「さらにもう一波大量収穫のタイミングの気配だったんです」

　８月の収穫よりもさらに大量に収穫出来そうだったので、

さすがに自宅消費も近所・親戚に配ってもとても消費不可でした。

そんな理由で、実はこの８月末の段階で、実はこの直売申請に

踏みきっていた訳です。

　さて、

グダグダな対応の中、ようやく８月２７日に申請完了し、

あとは連絡を待つのみでしたが、これがまた手続きが長い＞＜ｗ

「約２週間もかかる」との事。。。

　つまり早くて大体９月１０日に認可。少し遅れても、

最速出荷で、９月１１（土）１２（日）の週末。

余裕を持っても、翌週の１８・１９・２０日の３連休。

さらに２３（木）の秋分の祝日。

この３つの連休＆祝日は、まさにもってこいの出荷期。

　ちょうど９月は夏野菜も終わり、出荷品目も少ない時期。ｵﾏｹに今年は

野菜の高騰もあり、そんな中、過去最高の猛暑で、たまたまのシカクマメが

まさかの逆転大豊作。この上ない出荷タイミングだったんです。

　そういう訳で、自宅消費もおすそわけもストップし、摘芯やら水の管理やら

「完全に９月中旬の収穫に照準を合わせる」

・・・がっ

９月９日、１０日、１１日、１２日・・・全く連絡が来ない

シカクマメはもう収穫期に入っており、実もどんどん大きくなっている。。。

しかもかなりの大量収穫、そう、シカクマメのビッグウェーブ

さすがにもう待てず、こっちから確認の問い合わせ＞＜；・・・。

すると、

「あっ、、、え～～とですね、、、実は一か所捺印箇所がですね、、、、

ここはご本人じゃダメみたいで、お婆さんの印鑑にしてほしいらしくて・・・」

・・・

（はあぁ）

「え？じゃあ、まだ申請通って無いんです？？？」

「そうですね、これ書きなおしてもう一回出します。出来るだけ早く

取れるようにしますが・・・。何かもう出荷するものあります？？」

「そおおおお～～ですね！もう出荷待ちですけど、、

一応８月にも申請に伺った時も、９月にシカクマメを出荷するので、

それに合わせてますので、何とかお願いしますって言ったんですけどｗ」

「ん～～、申し訳ない・・・。なんとか急いでみますんで・・・」

「・・・・・」

「」

てかさ、、、、

どうしても納得いかんのは、

「書類出すだけであんだけドタバタして、ましてや早急って話で、

ましてや言われた通り目の前で記入し、それで百歩譲ってミスがあったとしても、

「なんでそっちから電話して来んのや」

これはさすがに商売として「スジ」が通らなすぎ・・・。

　直売所にとって、生産者・出荷者は「お客」です。出荷者の売り上げの

１５％の手数料として入る。つまりネットオークションの手数料みたいな

もので、出す人が多いだけ儲かる。極端に言えば生産者は多いだけ

儲かる、いわば「良いお客」。

　こういう事って、生活の中でよくあるよね。客として商品買ったり、

注文したりして、なかなか届かなくてこっちから連絡、とか、

呼ばれて待ち合わせ行ったら相手が来ないとかさ。

でもそこまで短気じゃないので、ミスやトラブルとかは別に良いんです。

ただ、

「そうなった時、どっちから早急に連絡するのがスジってないですか？」

　お金払うお客側なのに、予定日に届かないので連絡したら、

「えっと、今在庫がなくなっって待ちなんですよｗ」とか

　待ち合わせに呼んどいて来ないな～って思ってこっちから連絡、

「あ、ごめん行けなくなったｗ」とか・・・。こんな例えでしょうか・・・；；。

まあ、

　ましてや天下のＪＡ（農協）の元で、農産物を総括して売る所長です。

「作物の生産者にとって、収穫・出荷が遅れるっていうの事が

どれだけ致命的で不可能、そしてそれまでの努力を無駄にするか、

一番知ってるべき＆神経質になるべきでしょう！？」

　（余談ですが、基本断れない裁判員制度で選任された一般裁判員。

農家で収穫作業等の場合には、辞退出来るくらいの配慮です。

農家にとって収穫ってのはそれぐらいナーバスな事だと思います）

　
・・・そんなこんなで、

結局書類関係は修正ではなく、どうやらゼロからの提出臭く、、

申請が下りたのは９月２６日・・・・・。

大豊作の収穫期でしたが、適期を過ぎたシカクマメは熟してしまい・・・

「大コンテナ１１杯分のシカクマメを廃棄処分。。。」

・・・こんな夏の理不尽な出来事を乗り越えての現在の冬野菜栽培。

いつか直売所デビューし、そして大きな結果を出したら、

その時にはしっかりと、「百姓としてモノ言いたい」かな。。。

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