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生き物を殺すという事

 最近ニュースで、熊が出没&捕獲・射殺という映像が流れます。

それに対しての猟友会への批判・抗議がハンパ無いとの報道。

「生き物の命を奪う権利がお前らにあるのか?」

「麻酔銃で眠らせて、無害なトコに逃がせばいい」

「なにも殺す必要はないだろ!何様だ!」

 こういう講義や投稿をする人って、スイマセンが、、、

「どういう立場からの思考なのだろう?」

と、素朴に思ってしまいます。

 個人的に思う事は、

苦情や講義をするのなら、あらゆる角度からモノを見て、

判断した上で言うべきでしょうよ!

 
 猟友会というのはほぼボランティアであって、要請に応じて

出動して命を張ってる。そこにクレームがそもそもお門違い。

 麻酔銃で?

猟友会は麻酔銃の所持許可も無いし、麻酔銃そのものが

本来速攻性でないというのをご存知でしょうか。。。

 そして手負いになった野生動物は相当凶暴になるんです。
 
 
 ある番組で生き物を殺すシーンが流れたとしましょう。

これは有害でしょうか?教訓でしょうか?

苦情派はこう言うでしょう。

「残酷だ」「子供が真似をして動物を殺した」「命を何だと思ってる!」

 僕はこう思います。その情報や映像が良い悪いでは無く、

それをどうとらえ受け止めるのか。どう理解するのか。

「何かが生きていくためには、必ず何かが犠牲になってます」

豚肉、鶏肉、牛肉・・・殺して食べてますよね?

野菜を作るために農薬で「虫」殺しますよね?

 
 別にその現場を見るべきとは言いません。

自分という人間が生きていくために、他人には迷惑をかけていない、

自分以外の命を犠牲にしていない。

そういう意識で動物の殺生を文句を言うのを僕は納得できない。

 人間というのは、やたら○か×で判断したい生き物なんです。

動物を殺すのは=〇か×かで感情的に判断してしまう。

 動物園で飼育されてる熊をいきなり殺した訳ではない。

 なんの害も無いその辺に居る鳥を撃った訳でもない。

「どういう状況でその動物の命を奪う事になったのか?」

そこの本質を見極めないで、

「可哀想」という一言で感情を爆発させる。

動物を殺す殺さないだけで、判断する思考がおかしい。

それが妥当かどうかが大事、そしてその現状をしっかり

理解と把握をしてから判断が大事なんじゃないだろうか。

 犬や猫をペットで飼っている居る方、=動物好きが多いかと思います。

その家族に匹敵する大事な犬猫ペット。

 毎年売れ残った犬猫、ペットとして血統、容姿がそぐわなかった犬猫。

年間なん十万匹殺処分されているか知っていますでしょうか?

たまたま目にした動物の殺害映像、たまたま目にした動物の

殺害・駆除の記事・報道。

 誰だって無意味な殺生はしたくないですよ?中には愉快的・趣味的に

動物を殺す人もいますが、そこの価値観の分別はしっかり分けてほしい。

 例えば、そんなに熊を殺すのが納得いかないなら、、、

文句言うあなた、「ひきとって飼えば?」って普通に思う。

もし、アナタやアナタの家族が熊やイノシシに襲われ、

助けに入って、「いや、殺す事はしのびない・・」

なんて言ってて当事者が大怪我したらどうでしょう?

もし愛犬や家族が熊にかみ殺されたらどうでしょう?

他人事、対岸の火事でモノ言う人がホントがっかりする。

繰り返しますが、

「何かが生きていくためには、必ず何かが犠牲になってます」

豚・牛・鳥が毎日のように生きたまま首を落とされ

殺されて出荷される所を見た事がありますか?

ペットのエサの肉はどこから来るんですか?

野生の熊が生きていくために、他の動物を喰らう場合、

その無残に食べられる獲物まで保護ですか?

 動物が動物を襲うのは、自然の営みとして美化され、

動物を人が殺すのを見ると、とたんに感情的になる私たち。

 とある施設では、鶏肉にするニワトリの、

いわゆる血抜き作業=首を落とす作業を見学するツアーが

あるそうです。

親や引率者が的確な指南ができなければ、とてもショッキングな

体験だと思います。

 可哀想と思ってその後鶏肉が食べられない、もしくは、

自分が生きるために、他の命の犠牲の尊さを実感するか否か。

 とても貴重な体験かもですが、正直、言葉アレですが親が馬鹿だと

子供にとっては単なる残酷ツアーでしょうね。

個人的にはとても貴重な体験だと思いますが。。。

 余談ですが、動画の貼り方が未だよくわかってないので、

お時間のある方は、ユーチューブで

「いのしし捕獲画像」

と検索してみてください。

檻でとらえたイノシシを2人がかりで銛で仕留める様子ですが、

これに対する短絡的な批判・中傷コメントがとても多い。

「お前らいい死に方しない」とか

「ジジイシンショ」など、暴言にもほどがある。

 僕は実際イノシシをとらえ、仕留る作業をしたのですが、

猟銃の所持と発砲許可が無い限り、正直このやり方が

刺す場所、固定の仕方等考えたら、一番正攻法であり、

実際一番「楽」に逝かせる手段だったと思います。

 たぶん素人だとウリ坊すら、5回も6回も手際悪く刺す事に

なると思います。

 ちなみに、TVではよく警察が猟友会を連れて騒動になってる

様子が流れますが、あれは「稀」です。それこそ警察沙汰に

なるくらい怪我人等が出ないと、あそこまでやってくれません。

基本、イノシシを捕獲しても保健所ですらひきとってくれません。

意外な事に、捕獲したイノシシは、あのように各自で殺生・処分を

するようにと、平気で市役所から言われます。向こうからすれば、

野良ネコを持ちこんできて、「処分してください」って言ってるくらいの

同等的な扱いで門前払いなんです。

「世の中には遊びで生き物の命を奪う人もいます。

しかし、生きていくために生き物の命を奪う人もいます。

ただ単に命を奪う=犯罪・残酷という○×で、命を評価し、中傷講義

するのはとても身勝手なんじゃないでしょうか。

 「僕のように、動物や生き物が好きな人間が、

胸をえぐられるような気持ちを押し殺して生き物を殺したからこそ」

あえて言いたかった事です。

 
 まあ、綺麗事かもしれませが、僕はそう思っています。

 なにかを生かすという事は何かを殺しているという意識は、

農作物栽培・普段の生活・私たちの食生活・愛しいペット飼育、

すべてにおいて、直接的・間接的に理解して欲しいものです。

 終始勘定的な書き殴りで申し訳ないです。

でも歯がゆいですが本音なんでしょうね。。。

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (3件)

  • ブタがいた教室っていう映画もそういう話で賛否両論ありましたが。

    自分も鳥に豆を食い荒らされ、最後にのこったのがグリーンピース20粒って経験もしました。

    それは趣味でやってたものなので問題はないのですが、ガチ農家にとってはやらないとこちらがくいっぱぐれて餓死するということになるんでしょうね。

    この記事よんで、動物を守る気持ちがあるなら人間も守ってほしいなと少しかんじますた。

  • 普通に暮らしてる一般の人は熊や猪の凶暴さも被害の大きさも知らないんだよな~
    そのくせ(殺す)っていう事だけにやたら無責任な抗議をする
    犯罪の被害に遭遇した事が無い人がやたら(死刑)に反対するのと一緒だね
    断片的な結果だけ見てすぐ批判だけする人は
    本当どうしよもない輩
    保健所の殺処分とか、食肉の血抜き作業やら
    誰だってやりたくない事を仕方なくやってる人達の気持ちも汲んでやらないとね

  • >@はげさん
    ブタがいた教室、調べたらすごい衝撃的なテーマの話ですね。とても興味があったのでさっそくネットレンタルで注文してしまいました。

    >ガッツ森さん
    この前一時ニュースになった、違法ペット葬儀屋の事件の参考取材に、ペットブリーダー業者とかが売り物にならない犬猫を大量に保健所に持ち込んで、それを保健所がすべて受け付けて殺処分してるというニュースがありました。
    「お願いします」「はいどうぞ」と何十頭も持ち込む側、受け付ける側もひどい行政の仕組みです。

    薬で安楽死だとは思いますが、片っ端からやらされる職員は精神的に堪らないですね。

    食用の家畜業の方は極端に言えば殺す為に育てるべく、愛情を注いで世話をするという・・・。
    これはどこの世界でも当たり前の家畜飼育ですが、今の時代、私も含め一般の現代人では免疫のない、見る事も無い作業で、別次元の精神力で頑張ってるように思えてしまいますね><;
    自分にはたぶんそういう作業は出来ませんが、そういう人達が居る大切さは忘れないようにしたいものです。

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