ある夜の夜8時半。
いくつかのくくり罠をかけた場所の、ある一か所のご近所さんから、
「うちの犬が吠えまくってるw&外がガサガサ言うよ!」
という電話がわが家に。
親父が「もしイノシシだったらまた電話して」と言ったらしいですが、
面倒くさいので僕はすぐに直行
「見事くくり罠にかかったイノシシ発見!」
大きさは前回出会ったのより大きく、体長約70cm。
今回の場所は、平地ではなく、山の民家の段差と茂みがある場所。
ワイヤーを思いっきり引っ張り、茂みに入った状態でコチラを凝視!
つながれてるとは言え、前回の事もある。そして今回は茂みの中・・・。
そして親父とその仲間達が集まって来る。
草木の茂みを巻き込んで少し奥に入った所なので、
どうやって仕留めるかみんな悩む。というか、冷静に工夫を考えてる
のは、今回2回目の遭遇という事で、少し慣れた僕だけw
最近よく思うのが、
「うちの父とかあまり頭の中で整理せずに物事いうタイプ。」
「頭殴ればいい、バットで頭殴らんとアカン!」
「ワイヤーで締めればいい!ワイヤーで!
「○○さん!後ろから周りこんでさ、、、」
とか。。。
んと、、、
「正直うるさい!」
木々の茂みが激しいので、たとえバットでも振りかぶるスペースも無い。
ワイヤーで?バットも振りかぶれないの茂み内でどうやって巻ける???
後ろに回り込んだらイノシシもそっち向くだけの話だし。。。
「ちょっと考えればわかる事」はちゃんと考えてから言って欲しい。
うのみにした誰かが行動して怪我したらって事があるから。
僕はこういう緊急事態やトラブルでは冷静に考ようと努力するので、
こういった時に思い付きでやたら騒ぐ人がイラっとします
&騒ぐけど自分が行動してやる訳でもない人・・・w
むしろ、なにも考えずに
「うおおお~」
と、体を張って突っ込んで行くくらいなら、逆にそれはそれで尊敬するが。
まあこんだけイラついたのも、
僕は基本動物好きなので、正直こういう「仕留める」作業は嫌ってのがある。
それを踏まえてもやらないと!という覚悟してたので気持ちもナーバス。
やたら「あれやれーwこれやれーw」と騒がれると、まるで、
ワイワイ騒ぎながらタコ殴りするかのような雰囲気で腹が立つ
「害獣とはいえ、殺すのとなぶり殺すのは違う!」
「ちょっw黙っとりゃあ自分やらんしょ!?
」
と、思わず親父にチョイ切れして一旦黙らす。
まあ、あれでしょうね。
結果的に何発殴っても死ねば良いと思う親父世代と、
殺生はいかに早く楽に殺してやるかって事にこだわってた僕との違い。
さて、
本題のイノシシは手負いなのでやはり襲いかかって来る。
その気迫に、親父とその仲間達は半径2m以内にも近寄れない。
(2m以内にも近寄れないのに、よくまあ至近距離でバットで!とか言えたわ・・)
このままでは長い棒などで、親父たちが、致命傷にならないような
タコ殴り&タコ刺しを始めそうだったので、
「もう、俺が行くわw」
イノシシのイライラより、親父のいい加減さでスイッチ入っちゃってるので、
じりじり近寄るなんてやめて、一気にズカズカと近寄り、
「借りてきた槍を正面からでなく上から一閃。」
正面からだとためらいと手加減が出て、中途半端に傷付けてしまうと思い、
首の裏辺りをイノシシではなく、地面を刺すくらいの力で刺した。
「刺したままにしとけば死ぬだろ」と、また親父が喋る。
「なんで!?刺したままの意味ないしょ?抜かんと失血死せんやん。」
「そうか」
「なんとなくの雰囲気で刺したままが良いとか、ちゃんと理屈で考えてから
言ってくれよ。自分何もしとらんやん!?ちょっと黙っとって。」
と、いい加減黙ってもらう事にした。
まあ、親父は悪気があって言うんじゃなくて、率先して指揮しなきゃっていう
感覚だとは思うんですが・・・・。思い付きでモノは言うもんじゃないね;;
でもまあ、生き物を殺すのを見るのと、実際殺すのではやっぱ訳が違う。
誰もが自分はやりたくない作業。やれない人は黙って見てた方が良い。
遊びやゲームじゃなくて、殺生だからね;;。。。やる当人は何とも言えん
重圧というか、罪悪感というか、、それ相応に神経は参りますから。
そんなこんなで、
1回刺したくらいでは致命傷ではあるが即死には至らず、
計5回も刺して、それでも30分は息があったくらい、恐ろしい生命力だった。
たぶん、筋肉の発達が強いので、刺し傷では失血量が少ない。
早く楽にしてやりたい半面、時間の問題の状態になったら、もうこれ以上
刺すのはやめよう、という気持ちにすらなった。
刺して仕留めるのなら心臓でなければダメだったのかもしれない。。。
本気の猟師なら猟銃以外でなら、少し弱らせ一気に首を掻き切るらしい・・・;;
・・・出来ません、、、僕には。。。
本来はイノシシを仕留める事だけのレポート予定だったのですが、
半分以上は現場の外野への文句になり、ダラダラとなってしまいました><;
そりゃ感情的になりますよ;、、、
「動物好きなのに、生まれて初めてこの手で動物殺めたんですから・・・」
↓過酷な環境で直売所デビュー目指して、一人農業奮闘中です
お帰りの際には下記を1クリックでブログランキングに
皆さまの応援の一票をどうぞよろしくお願い致します
にほんブログ村
コメント
コメント一覧 (6件)
やっぱり時代は、はがねのやりだな…
関係ない話だけど
サイドバーの記事ランキングがぶっ壊れてますよw
あれすぐサーバー障害でブログ自体が重くなるし
カウントそのものすらしなくなりますから注意
気持玉の
同感というのがないのを初めて気づかされた
他のじゃ違うし。
実際生活の中の事、面白いとかナイスとかガッツじゃ片付かないよね
>冷えた~さん
言われてみればそうですね*
「驚いた!」とか「なるほど!」なんて記事、
早々書けるものじゃないですしね><
書く側は「そうそう」と共感してもらえるだけでも
十分うれしいので、「同感」系の気持ち玉無いのはナンセンスですね;
イノシシ、誰かがやらなければいけない事ですが頑張りましたね。親父ホントに言ってる内容がヤバいですね、怪我人が出なくて良かった。 私は血を見ると倒れるので役に立ちそうにありません。
>しろぱんさん
なんと言いますか、今でこそいろんな生き物がペットとして見られる自分らの世代と違って、
親父の世代って、ホント害獣は害獣以外なにものでもないんでしょうね^^;
かといって元々はずっとサラリーマンだった人達なので、こういった獣を仕留めるって作業に全く縁がなかった訳で、いざってなると集団でパニくる始末・・・。
やはりネット等でしっかりいろいろ調べて、事前の心構えはやっぱ必要ですね^^;
無知で命のやりとりに関わると、殺す方も殺される方も、時に我を忘れ残酷な現場になるだろうと、勉強になりました><;。