夏野菜も数の勝負的な感じで言いましたが、
冬野菜少し違った意味あいで、「株の数」の勝負になります。
それはもう露骨に圃場規模と機械化勝負になってくる。。。
もちろん、小規模での冬野菜の栽培が悪い訳ではないです^^;
ただ、夏野菜と同じように、冬野菜でも直売所で、
プロの農家と張り合おうと熱くなると、若干心が折れてしまう・・
「せっかく無農薬で作ったのに・・・」
「あんなに手間ヒマかかったのに;;」
と、僕のような小規模栽培では、意外にも冬野菜は
防虫対策や強風対策など、
栽培面積に対する栽培株数の割には手間もコストもかかる。
そして1株から1つしか収穫出来ない野菜が多い。
それでも、
手間暇や愛情を注いで手作業で作った数十個のキャベツ。
そんな事は消費者はほぼ無関係な訳で、、ましてや大手農家の
消毒されて傷一つないキャベツが、ピークにはどっさりと
直売所にかなりの安値で大量投下されるので、
とてもじゃないが同じ土俵には立っていられない(ガクブルw;;
あと、追い打ちをかけるように冬野菜出荷でネックになるのが、
「冬野菜の消費回転率」
夏にきゅうりやナス1袋3本とか、1日で簡単に消費出来るが、
キャベツ・白菜・大根などは大物野菜なので、早々飛ぶように
次から次へと売れるものではない><;。
毎日大玉白菜を買うなんて相撲部屋くらいなもんだ(笑汗;
そんなわけで、僕のような小規模生産者が、王道の冬野菜を
売る気満々で、プロ農家に真っ向勝負は無理が出てくる・・・。
夏野菜でもし、自分の農地が10だとしましょう。
とある農家の農地がそれに対して100持ってたとすれば、
「単純に考えて、その農家のほぼ10分の1の売り上げ。」
これは結構夏野菜には当てはまる気がする。
しかし冬野菜はだいぶ違う。
夏のナス・ピーマン・きゅうりなどは、いかに機械を持っていようと、
人間の手作業がモノを言う作業が結構多い。
それと比べ、
冬野菜の機械化栽培は、すごい効率を発揮する。
苗を機械で植えてしまえば、
間引き・支柱立て・剪定・摘果などの過程がほぼ無く、
後は消毒も散布、肥料も散布と機械の威力はすごいw。
僕の通院先の病院に行く途中、少し開けたと農地があり、
毎回、その農地を見るたびに、思わず見とれてしまう
普通、畝ー通路ー畝ー通路と畑は作る感じですが、
「徹底した機械化栽培に通路は無い@@;」
そこではキャベツが、もう碁盤の目のようにびっしりでした。
(どうやって、歩くんだ???)
と純粋に考え込んでしまうくらい、畝の真横にまた畝。。。
それを考えると、話を戻しますが、
自分の農地が10でそこからとれるキャベツが10としたら、
プロは10倍の農地で100どころか300は収穫してくる。
それが多いのが冬野菜。
コチラ愛知はキャベツの出荷高が全国でもトップクラスなので、
その機械化、効率化、合理化は実際見てみるとスゴかった><。
もちろん、農薬はバンバン撒いてると思う。
じゃあ自分が少数出荷ながらも、「無農薬」を売りにして
大規模栽培と差別化してそれなりに勝負出来るかと言うと、
「それがまた難しい><;」
無農薬表記や、減農薬表記、そして有機栽培表記など、
それらの表記はそう簡単に出来ないのデス。
かなり厳しい検査と、実績と審査が必要になってくる。。
(野菜1つ1つ検査するなんて到底出来ないからです。)
プロ農家との真っ向勝負の抜け道として、今年の僕の夏のように
「変わりモノ品種」で勝負
という選択肢もありますが、これがね・・・、よくわかんないけど
「冬はあまりウケが良くない傾向にあるらしい。。。」
たぶんきっと、さっき言った消費の回転率のせいと思います。
ほぼ毎日食べるものなら、1日くらい変わったモノ買ってみるか、
が、夏の消費者の心理。
一方、月に2,3回程度買う大物野菜で、未知の品種の野菜購入は
やはりなかなか消費者も手を出したがらないんでしょう・・・。
ましてや王道の白菜・キャベツ・大根なんてすごい安くなるし。。
それでも自分の作りたい、作ってみたい冬野菜を栽培する事は
何も悪い事ではありません。
僕も少なからず冬野菜でいろんな試験栽培を今年もしています。
「上手く出来た野菜の余りを直売所に持って行こうかな!」
僕のような小規模農業&出荷の人には、そっちをおススメします。
僕もそういう心つもりで、冬野菜は現在栽培中です。
もっと心に余裕のある人なら
「冬は自家消費分以外作らない」ってのもアリ!
冬の乾燥した季節は、土壌改良にとても良く、
野菜を作らなくても、想像以上にやって得する事も多い。
「チッソを生成する花の種を播種して、土壌を肥やす」
「土の天地返しして、堆肥を入れ連作障害を無くす」
「この時期手に入れやすい「もみ殻」を投入して土をふかふかに」
などなど、
冬野菜を我慢して来年の夏野菜用の土壌を作る農家も多い。
ちなみの僕はこの時期に牛フンを投入します。
カブトムシの飼育で勉強したんですが、
草や腐葉土など、植物をしっかり完熟堆肥などにするには、
約20℃~の温度が適しており、また必要になります。
てことは秋にじっくり発酵させ、来年使う際には最高の堆肥に。
逆に春先や初夏のに牛フンなどを手当たり次第投入すると、
夏に向けて土中で再発酵が起きてしまいます。
発酵に伴う温度は、高い時には60度を超える高温なので、
春植え野菜や初夏定植の野菜は、運が悪いと一瞬で壊滅も。。
無理に冬野菜を生産・出荷せず、来年の夏を見据える準備も、
その土地土地や目標によっての駆け引きですが、
攻めるのもまた醍醐味ですが、ここは力を蓄えようと
土作りにグッと我慢するのも大事な戦略かと思います。
・・・でも、出荷が無い=売り上げが無いってなるので、
なかなかそう簡単に計画通りに行かないんですけどね
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コメント
コメント一覧 (2件)
今年の冬はもう間に合わないですけど、うちで毎年作ってて美味しいなと思ってる野菜書いときます。パープルバード、ロマネスコ、パープルフラワー、芽キャベツ、くれない総太り2号、津田蕪。これらは一度買ってもらえたらリピーターが付くと思います、あと管理楽です。
>しろぱんさん
これまた聞いた事のないような野菜がづらりですね@@;また調べてメモメモしときます。
ちなみにノーザンルビーはしっかり計画中ですよ^^