2011年秋。
夏野菜出荷もほぼ終わり、考えるのは来年の見通し。
栽培面積も、駆け出しの数坪から100坪、そして300、500坪と、
次から次へと父の畑を占領していきました(笑;。。
そして農閑期にも入ると、いろいろと先の事、畑の将来性の事を
考えていました。
この時点で、我家の持ち畑をMAXに使っても約2反(600坪)
それプラス借りている土地を加味しても約2、5反で750坪ほど。
家庭菜園の域を超えて考えればかなりの広さです。
しかし、家庭菜園のその上を考えれば、たかが750坪になる。
自分の中で、もう1反くらいは活動出来るようにしたいと思っていた秋。
そして頭に浮かんだのが道路を挟んで隣接した他人の畑。
「そう、領地拡大の野望w」です。
畑といっても、完全な耕作放棄地で、それはそれはものすごい荒れ地。
そして持ち主すらさえ誰かもわからない・・。
父曰く、そこの持ち主は、顔こそ知らないが、きっとお金持ちで、
売る気も興味も無いんだろうと言う。
地域周辺が田舎ルールというか、他人不干渉な流れでしたので、
いろんな憶測はあれど、これといった確証もない。
○○じゃないかな?きっと~だろう、では納得がいかないというか、
すでに自分の中では、
「この土地を取りに行きたい気持ち満々!」
もしここがまともな畑になれば、あんな事やこんな事・・・。
電気柵の畑の一段下という事もあり、都合が良いと言えばそれもいい。
そんなビジョンと野心と妄想が日に日に膨れ上がって、
その荒れ地を見るたびにいずれ畑になっていく過程を、
勝手にシュミレーションする日々。
そんな思いが止まらず、ついに動き出す。
広さは約1反。
毎年、何か作ってる気配もないし、明らかな放棄地。
夏の草はハンパなく、なんか、木まで自生で生えているw
さすが10年ものの放棄地w放棄のスケールが違うwww
さりげなく、持ち主や事情を探るが、いまいち情報が掴めない。。
周りから入る情報と言えば、家が金持ち、だからたぶん売らない。。。
そんな噂ばかり・・・。
みんな憶測でしか語らない・・。
「え~~い、周りくどいのめんどくさい!!」
「きっと」だめ「たぶんだめ」とかでグダグダするのが嫌いで、
勢いがつくと行ってしまう僕。。
なので、
土地の所有者を何とか見つけ出し、そして住所を調べ上げて、
もう「直撃訪問!」
相手の土地の所有者宅にいきなり訪問して、
まわりくどいのは面倒なので、単刀直入に本題を伝えました。
相手の方は、父の妄想とは裏腹に、その土地に困っていたようです。
何やら、父が亡くなり、相続した旦那さんもまた数年でお亡くなりになり、
60歳くらいの奥さんが所有権を持っているとの事。
特に将来的に使い道もないご様子でした。
高ければ辞める・安ければ検討。まずは聞くだけ聞いてみる。
というのがコチラのスタンスでしたが、
コチラが、おいくらくらいでなら・・・><?と聞けば、
逆に、いくらくらいなんでしょうか?と聞かれてしまいました。
ついつい僕の口から出てしまった金額は想定金額の半値・・・(鬼)
宅地と違い、農地の相場など実に曖昧なもの。
おなじ市内でも、住宅地にある畑なら坪ウン万円もすれば、
郊外の山間部周辺なら逆にウンと下がる。
そして宅地に無い農地独特の付加要素が出て来る。
水場はあるか、土質は、イノシシなどの害獣被害はどうかなど、
ザックリ言えば「畑」として成り立つ農地なのかという事。
なので、宅地が時価なら農地は言い値と言うのが常識らしい。
互いに折り合いがつけば取り引きという形が昔からの暗黙のルール。
もちろん不動産屋など、滅多なことでは入らない。なぜなら
宅地と比べてウンと安い取り引きですし、後日記載しますが、
農地は誰でも購入・所有する事が出来ないからです・・・。
そんなこんなで、
この初対面の日は、こちらから購入の意思を告げ、そして相手方に
金額やらなにやらを数日検討してもらう予定でしたが、
何故か僕は、自分で言うのもなんですが^^;、交渉事には良く口が
上手く回る・・・@@@
その結果、
相手方の奥さんにもこちらの誠意が伝わったのか、
「もうその場で最終金額まで決定してしまった@@;」
コチラが最悪この金額でギリギリという想定額の、
約4割という、かなり驚きの金額でまとめてしまいました^^;。
安いと言えば、単に金額だけで言えば安い。
しかしそれはあくまでも、「ちゃんとした畑」ならという前提。
この畑もうちの畑も含め、「耕地整理」されたここら一帯は、
畑としては恐ろしいくらいの手抜き工事をされた地域。。。
鍬も入らない区画がゴロゴロしている。。。。。
はたしてこの土地は畑として使えるのだろうか。。。
そして、金額交渉を先走ってしたものの、
こんな農家でもない僕が、はたして農地を手に入れる事が
出来るのだろうか!?
これが昨年の10月時点の話。
次回からいよいよ物語は佳境へと突入していきます。
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