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「フリーター荒れ地を買う」第9話「農地を拡大せよ!」

 2011年秋。

夏野菜出荷もほぼ終わり、考えるのは来年の見通し。

栽培面積も、駆け出しの数坪から100坪、そして300、500坪と、

次から次へと父の畑を占領していきました(笑;。。

 そして農閑期にも入ると、いろいろと先の事、畑の将来性の事を

考えていました。

 この時点で、我家の持ち畑をMAXに使っても約2反(600坪)

それプラス借りている土地を加味しても約2、5反で750坪ほど。

 家庭菜園の域を超えて考えればかなりの広さです。

しかし、家庭菜園のその上を考えれば、たかが750坪になる。

 自分の中で、もう1反くらいは活動出来るようにしたいと思っていた秋。

そして頭に浮かんだのが道路を挟んで隣接した他人の畑。

「そう、領地拡大の野望w」です。

 畑といっても、完全な耕作放棄地で、それはそれはものすごい荒れ地。

そして持ち主すらさえ誰かもわからない・・。

父曰く、そこの持ち主は、顔こそ知らないが、きっとお金持ちで、

売る気も興味も無いんだろうと言う。

 地域周辺が田舎ルールというか、他人不干渉な流れでしたので、

いろんな憶測はあれど、これといった確証もない。

 ○○じゃないかな?きっと~だろう、では納得がいかないというか、

すでに自分の中では、

「この土地を取りに行きたい気持ち満々!」

もしここがまともな畑になれば、あんな事やこんな事・・・。

電気柵の畑の一段下という事もあり、都合が良いと言えばそれもいい。

 そんなビジョンと野心と妄想が日に日に膨れ上がって、

その荒れ地を見るたびにいずれ畑になっていく過程を、

勝手にシュミレーションする日々。

そんな思いが止まらず、ついに動き出す。

 広さは約1反。

毎年、何か作ってる気配もないし、明らかな放棄地。

夏の草はハンパなく、なんか、木まで自生で生えているw

さすが10年ものの放棄地w放棄のスケールが違うwww

 さりげなく、持ち主や事情を探るが、いまいち情報が掴めない。。

周りから入る情報と言えば、家が金持ち、だからたぶん売らない。。。

そんな噂ばかり・・・。

みんな憶測でしか語らない・・。

「え~~い、周りくどいのめんどくさい!!」

「きっと」だめ「たぶんだめ」とかでグダグダするのが嫌いで、

勢いがつくと行ってしまう僕。。

 なので、

土地の所有者を何とか見つけ出し、そして住所を調べ上げて、

もう「直撃訪問!」

 

相手の土地の所有者宅にいきなり訪問して、

まわりくどいのは面倒なので、単刀直入に本題を伝えました。

 相手の方は、父の妄想とは裏腹に、その土地に困っていたようです。

何やら、父が亡くなり、相続した旦那さんもまた数年でお亡くなりになり、

60歳くらいの奥さんが所有権を持っているとの事。

 特に将来的に使い道もないご様子でした。

高ければ辞める・安ければ検討。まずは聞くだけ聞いてみる。

というのがコチラのスタンスでしたが、

コチラが、おいくらくらいでなら・・・><?と聞けば、

逆に、いくらくらいなんでしょうか?と聞かれてしまいました。

 ついつい僕の口から出てしまった金額は想定金額の半値・・・(鬼)

 宅地と違い、農地の相場など実に曖昧なもの。

おなじ市内でも、住宅地にある畑なら坪ウン万円もすれば、

郊外の山間部周辺なら逆にウンと下がる。

 そして宅地に無い農地独特の付加要素が出て来る。

水場はあるか、土質は、イノシシなどの害獣被害はどうかなど、

ザックリ言えば「畑」として成り立つ農地なのかという事。

 なので、宅地が時価なら農地は言い値と言うのが常識らしい。 
 
互いに折り合いがつけば取り引きという形が昔からの暗黙のルール。

もちろん不動産屋など、滅多なことでは入らない。なぜなら

宅地と比べてウンと安い取り引きですし、後日記載しますが、

農地は誰でも購入・所有する事が出来ないからです・・・。

 そんなこんなで、

この初対面の日は、こちらから購入の意思を告げ、そして相手方に

金額やらなにやらを数日検討してもらう予定でしたが、

何故か僕は、自分で言うのもなんですが^^;、交渉事には良く口が

上手く回る・・・@@@

 その結果、

相手方の奥さんにもこちらの誠意が伝わったのか、

「もうその場で最終金額まで決定してしまった@@;」

コチラが最悪この金額でギリギリという想定額の、

約4割という、かなり驚きの金額でまとめてしまいました^^;。

 安いと言えば、単に金額だけで言えば安い。

しかしそれはあくまでも、「ちゃんとした畑」ならという前提。

 この畑もうちの畑も含め、「耕地整理」されたここら一帯は、

畑としては恐ろしいくらいの手抜き工事をされた地域。。。

鍬も入らない区画がゴロゴロしている。。。。。

 はたしてこの土地は畑として使えるのだろうか。。。

そして、金額交渉を先走ってしたものの、

こんな農家でもない僕が、はたして農地を手に入れる事が

出来るのだろうか!?

これが昨年の10月時点の話。

次回からいよいよ物語は佳境へと突入していきます。

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