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土作りは夏と冬で違います!

 休作中の畑の管理のお話。

土壌改良やら土作りやらの話になると、

「微生物がどうのこうの・・・」

と、よく耳にする事があります。

堆肥を入れてあーだこーだ、

耕運してあーだこーだ、などなど。。

 農業に関してプロ中のプロの方々は、もはや畑作り=科学です><。

「そんな難しい話、わからんw」

と言う方に、簡単に頭に入れておいて損のないお話。

 畑に堆肥資材を投入したりして土壌改良を考えた時、

そこに出てくるのがやはり「微生物が~」と言ううたい文句。

「ザックリ言えばその微生物の活動、夏と冬で違います!」

あくまでザックリです。

 温かい夏場などに活発になる微生物の働きは、

おもに「分解型」

あらゆる栄養素を吸収しやすいように分解していきます。

 一方寒い冬などは、一見微生物も活動してないように見えますが、

これは大きな間違いです!

寒い時期でも微生物は活動し、それは夏の「分解型」とは違う、

「発酵型」となります。

アミノ酸・ビタミン等、生成活動を活発に行います。

味噌や醤油が冬に仕込まれるのを思い描けばわかりやすいです。

 つまり、冬が来るころに、堆肥資材などを投入し、

大事な栄養素を冬の間に微生物に作らせる。

そして温かくなる春先、その作られた栄養素を吸収しやすいように

分解させる。これが理想なのです。

 ここでポイント。

「冬場、堆肥を投入し、粗めに耕す事!」

「牛糞等も、基本冬に入れる方が無難です」

米ぬかも入れるならこのタイミングかな。。

ただし米ぬかは入れずぎに特に注意してください。

 そして耕運機などで細かく耕さない事が大事です。

イメージとしては、表面にばら撒いた堆肥を大ざっぱに地中へと

入れこんでいく感じです。粗く耕す訳ですね。

 こうすると、微生物の繁殖・腐植層が地中にスクスクと出来、

厳冬での凍結をも防ぐことが出来ます。

 同時に、あえて土を寒さにさらす事を「寒ざらし」「寒起こし」と言い、

これにより病原菌等を殺菌する重要な効果があります。

 そして春先、

寒い中たっぷりと地中で生成された栄養素を、

今度はしっかり耕す事により、その栄養素は地温の上昇に

伴って分解型の微生物の活動に移り変わり、

有機物>作物の吸収に適した無機物へと変わります。

「つまり、土作りの基本は冬からが大事と言う事です」

画像

 夏も冬も、一年中野菜作りをフル稼働したい方には難しいですが、

冬は少し「畑作り」に専念しよう!と言う方は

覚えておいて損は無いかと思います。

そうでなくても、冬は一見圃場が弱ってるように思いがちですが、

「微生物はしっかり頑張っているという事。」

 しっかりと冬の土作りに専念した人はもちろん、

冬はほったらかしだった^^;と言う人も、

気温が上がり始める春先には、せっかく冬の間に作られた

栄養素をしっかり微生物に早めに分解させるように、

夏野菜の栽培開始直前ではなく、

微生物の分解作業の為にも、

せめて春先にはしっかり耕しておきましょう!

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