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枝豆栽培計画とコツ その1

 昨年は、枝豆を4期4通りで栽培して、結構色々勉強になりました。

https://kobajiro.blog/201009_article_10.html
https://kobajiro.blog/201009_article_13.html

 それを踏まえて現状ベストだと思う栽培方法で今年も挑戦。

「播種時期」

 4~5月が標準なんですが、意外な事に昨年最も出来がよかったのが、

6月5日くらいに播種したモノ。

品種にもよるのかも知れませんが、それでもあの猛暑におもいっきり

栽培期間が重なった遅まきが、すごく丈夫に育ちどんどん実をつけました。

 ただやっぱり遅まきのリスクは害虫ですね><;。。

後半播種組は、今年は昨年以上に防虫ネットをしっかりやりたいと思います。

それさえ確実にやるだけで、だいぶ出来は変わってくると思います。

「育苗?直蒔き?」

 早蒔きの場合は、保温等でどうしてもポット育苗になってしまいますが、

もし直蒔きで発芽温度など確保出来るなら、

断然直蒔きおススメw

それも昨年育て比べしてみたのですが、過去記事にある通り結果はハッキリ!

画像

根張りのよさ、茎の強さ、収穫量すべてにおいて、

画像右の直蒔きの強さはこんなにも差が出ました。

「播種の注意点」

 発芽促進のために一晩種を水につける、というやり方がありますが、

枝豆はコレ、やめた方がいいです!

枝豆はとても種子の吸水率が高い。

 一晩水に浸すと、これくらい急激に種が肥大します。

画像

                ↓

画像

 水分を沢山吸いすぎて、種子がやわらかくなりすぎになるので、

土から出る時に子葉が取れてしまったり、

また枝豆の種子は非常にカビやすいので、たった2日ほどで腐敗して

発芽しない原因にもなります。

↓左が水分過多等で発芽不良で子葉が1枚になった苗。

画像

枝豆の子葉は、豆自体を2つに割って出てきたようなもので、

この子葉には初期生育の為の栄養が詰まっています。

発芽時に取れてしまったり、茶色く変色したり、腐らせてしまうと、

初期成長に弊害が出やすいので、水分過多は要注意!

 水に付けずに播種し、播種時にたっぷりと水をやれば、

あとは発芽まで水をやらなくていいくらいです。

 播種作業に手間がかけれる場合、ちょっとしたコツとしては、

「豆についてる「へそ」のような所を下にして種をまいて下さい^^」

理由はいたって単純。そのヘソから根が出ますので、あらかじめ下を

向いてた方が種的に大助かりなんです^^。

ヘソが上にあると、まず上に向かって根が生え、それからクルッと

下に向かって根がUターンしなければなりません・・・。

地中の中で余計な負担がかかるので、その分発芽が遅れるのです。

 一粒づつ丁寧にヘソを下に播種していくと、発芽環境が同じになり、

種同士が息を合わせたかのようにビシッと発芽が揃います

画像

 
 さらに細かい作業が出来る方用に細かい豆知識ですが、

「種の殻を突き破るように発芽する枝豆のような種子の場合」、、

若干重い用土のほうが良いんです。

地上に芽が顔を出す過程で、種皮を地中の中でこすることで、

摩擦によって種皮が取れやすくなるんです。

 柔らかい土の場合、地上に発芽した際、種皮が付いている場合が

あります。これにより子葉が開きにくくなってるようなら、

「遠慮せずに丁寧に取ってあげてください^^」

 放置でもかまいませんが、取るに越した事はありません。

子葉に種皮が付きっぱなしですとそこに日光が当たらず、

子葉が光合成出来ず黄色くなったり変色します。

 栽培過程上、大きな問題ではありませんが、

豆類系の苗の子葉が黄色くなったり腐敗してる原因は、

水分過多とこのように種皮脱皮不良による腐敗なのです。

 ちなみに、上手く発芽したのに、知らず知らず子葉が変色したり、

初生葉等がクシャクシャとおかしくなって来た場合、

夜間の「ナメクジ」被害の可能性が高いので注意してください。

育苗ポットの底穴に潜む事が多いのでチェックしてみて下さい。

「元肥」

 枝豆は石灰が好きとよく言われますが、昨年そんなに石灰をした覚えは

あんまりないです^^;。でもやや多めに蒔いても問題はなさそうなので、

今年は1,2割ほど多く施してみたいと思います。

 窒素に関しては、よほど土壌が痩せてない限りやはりいらないと思います。

私は牛フンを全面にすき込みましたので、それで初期の窒素分は十分だと

思いますし、リン・カリに関しても追肥で十分だと思いますので、

元肥に化成肥料は、ホンっとに気持ち程度少量だけ全面にばらまきました。

「マルチ」

 いらないです・・・。

土寄せが必須になりますので、すぐに邪魔になります;;

ですが、かなり早蒔きですと地温確保のために、無理にでも必要になります;。

 いずれ温かくなったら撤去の方向で、初期の頃だけ使用でもいいかもです。

僕はもったいないので、使い古しのマルチとかを初期保温のみで再利用します。

 ということで、

ザックリまとめるとこんな感じです。

「早蒔き」メリット=害虫の被害が少ない
     デメリット=直蒔き、初期生育などの温度確保が難しい。成長が弱い。

「遅まき」メリット=直蒔き出来る。グングン育つ。マルチも要らない。
     デメリット=害虫対策が必須になる。

 僕は今年、時期を3期にずらして播種しますので、どの道、早蒔きも

遅まきもしてしまいますが、個人的にたった一回だけ播種するとすれば

若干遅まきの方が味や収穫量的には断然いいと思います^^。

 
 防虫ネットさえ、しっかり隙間なく設置すれば消毒も必要ないですし、

なにより、直蒔き、十分な陽射し、温度等を確保して、

株自体がめいっぱい元気に育つ事を優先すれば、

昨年の記事のように、イモムシの猛攻に葉を全部食べられたのに

実や株は全くの無事で、一番の豊作なんて驚きもあったからです

 今年もまたいろんな驚きや失敗がある枝豆かもですが、

収穫したての枝豆のおいしさは格別な醍醐味なので、

今年も皆さん枝豆栽培頑張りましょう

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