知っていますか?パニック障害(発作)
これ、
「名前がそもそもおかしいんですけどね!」
「パニック」と聞いて何を連想しますか?
少し長い記事ですが、大事な現代病なのでしっかり書きます。
「現実を理解出来ず、冷静な判断が出来ない状況」
「落ち付けば、実際は何も慌てるほどではない」
そう思ってしまいませんか?
病名っていうのは、なにかしら第三者から見た様子で付けられる
ものです。
今では「痴呆症」などと呼ばれる病気も、昔は(今でも)ボケている
言われるような意味合いでで、「ボケ」と言われてました。
はたから見れば「単なる思い込みのパニック」
そう理解している人は、
「決して看病に関わらないで戴きたい」
昔、職場の部下にパニック障害持ちの女の子がいました。
ある日、一緒に食事に行く途中、急に道路の真ん中でしゃがんで
しまいました。
これはパニック発作でしたが、当時、隣にいる私は
全く意味がわからず、
(何をどう思いこんでいるのか???」と言う程度。
「精神的な発作」としか理解していませんでした。
誰でもそう思います。今まで歩いていた人が、急に気分が悪くなった。
その程度だと、、、普通は思うでしょう。
パニック発作は身体的な重体になる事も少なく、いわゆる、
span style=font-size:larger>「落ち付けばおさまる」<
そう思ってないでしょうか?
結論から言えばそうなのかもしれませんが、
それはあくまで第三者からの視点。
では、
当の本人はどのような状況か?
なった事のない人には理解出来ないでしょうが、
「死ぬ」
と、
思うような感覚に強烈に襲われてるのです。
パニック症状を調べると、よく、「不安や恐怖感に襲われる」とあります。
普段生活していて、恐怖感だけに襲われる事ってありますか?
理由や原因があるから恐怖を感じるんです。
つまり、実際に
「恐怖を感じるような身体的な感覚に襲われて死の恐怖を感じる」
んです。
全力疾走して息切れして、心臓が止まると思いますか?
思いませんよね?
走ったから。という前提と理由があるんです。だから不安にならない。
もし突然、なんの前触れもなく息切れして苦しくなったらどうです?
ただじっとしてるだけで、意識が飛びそうになったらどうです?
貧血でもないのに倒れそうになったらどうします?
「怖いですよね?」
それがパニック障害の方には実際に訪れるのです。
ありえないめまいや息切れ、呼吸困難が急にくれば
「誰だって死の恐怖を感じます」
「恐怖感に襲われる」が前提ではなく、
恐怖感に襲われるような実感・症状が先に来るんです。
少し遠回りな例えですが、
寝ている時に、夢の中で誰かに殺されそうになったり、
自分が死にそうになったり、
そういった時に精神コントロールできますか?
走って息切れ、船に乗ってめまい。理屈で理解は出来ます。
人間は原因と理由があれば、このような症状が出ても、
それなりに、脳で理解できるので、死ぬような恐怖感には襲われません。
パニック発作は、場所も状況も環境も選びません。
ある瞬間、突然、「コレ、心臓発作じゃ!?」という症状に襲われたり
「これは脳梗塞では?」というような強烈なめまい、今に意識が飛んで
死んでしまうような感覚に襲われます。
そんな感覚味わったら、誰でも怖いです。
そしてその恐怖感が、さらに症状や感覚を増幅させるんです。
これが「パニック発作」
個人的な見解ですが、
「パニックになる症状ではなく、パニックになるような
症状が先なんです」
これは時と場所を選びませんが、
基本的に「ウツ」や「ストレス」「PTSD」などと相互作用しやすいと思います。
パニック発作が先かこれが先か、、、そういった次元になってしまいます。
一度パニック発作を起こした場所・状況は、強烈に脳に焼きついており、
その後そこに行くだけで、(例えばその時誰かと食事に行った、、
1人で車の運転をした、家で本よ読んでた)など、そんな
ささいなフラッシュバックで、
その時の不安や恐怖がPTSDのように体が反応します。
それに伴って「ウツ」が出てくると、
「あそこでも発作が出るんではないか?」
「1人で出かけてもし発作が出たら??」という考えが、
どんどん悪循環になる。
「出かけられない」という感情から、
今度は孤独感を感じ、さらにウツになり、
そのウツが原因で、さらに家に居ても死ぬようなパニック発作を味わい、
家でじっとしていても耐えきれないような強烈な苦しみと恐怖を
何の前触れもなく味わう日々を送る事になる。
私は、実際その後輩を見ても、心配半分、大丈夫半部の感覚で
当時思っていました。
だって、普通に動いたり、元気な子がいきなり「死にそうな」
態度をとっても、普通は理解出来ない。。
「気のせい」
「考えすぎ」
「少し落ち付けって・・」
誰しもがそう思う事でしょうね。
あれから4年後・・・。
「ある日突然、私までもパニック発作が襲われました。」
それはとても唐突で、一瞬何が起こったか自分でもわからない
感覚でした。。。
まったくもって過去の人事では無い事になってしまいました
昨年10月にこの記事を書き始めたんですが、
正直今まで更新・公開は怖かったです。
しかし、偏見や誤解を産まない為にも何かしら声を出そうと思い、
書かせて頂きました。
↓あまり言いたくなかった事ですが、次回がんばって続きを書こうと
思います。よろしければ1クリック応援をよろしくお願いします
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コメント
コメント一覧 (4件)
昔、服屋で販売の仕事をしてた時、人間関係に悩んでました、更に接客や良くない商品を売りつける罪悪感にも苛まれてました、そしたらある日の夜から夜中に自分の部屋に居ると激しい動悸がして息が苦しくて眠れなくなり、職場に行くと激しい頭痛がしました…日赤に心電図を測りに行ったけどわからないと言われました。結局、仕事を辞め家でひきこもってたら頭痛は治り、それから1年くらいで動悸もなくなりました。後でたけしの家庭の医学で全く同じ体験をした人が再現ドラマでいて病名がパニック障害でした。強い抑圧や怒りの気持ちを押し殺して生活するとなるんだと私は思いました。
>しろぱんさん
それもまた大変な苦労なさりましたね;
でも1年ほどで回復できてなによりです^^
ひょっとしたら「適応障害」だったのかもしれませんね><
無理な環境・状況に適応しよう!適応しようと無理をすると体調に異変がでる疾患です。
思い切って引きこもった事が返って良かったんじゃないかと思いますよ^^。
無事に治ってなによりです*。
はじめまして。
パニック障害持ちの主婦です。
まるで本を読んでるかの如く
見入ってしまいました^^
まったく その通り!
何も思ってなくても
発作がやってきて、
色んな恐怖と闘い、
日々繰り返しです。
がんばって闘っていこ^^
私は考えない様にしてる・・
逃げですかね。
>ひろたんさん
はじめまして、こんばんは。
「考えない様にする」事を考えてしまって発作が出てしまうという、なんとも自分で上げ足をとってしまってるような感覚に襲われた事も僕はありました^^;。
何も考えないようにすれば良くなるかな?と
思ったものですが、それが出来れば苦労しないんですよね^^;
逃げる事も僕は良いと思います。逃げれる場所・人・考え方があるというのはむしろ大切な事だと思います。
「逃げる」も「攻める」も紙一重で、見方一つでひっくりかえるものです^^。
「通院して病気と向かい合ってる」と、見る人もいれば、
「病院に逃げてる」と考える方もいます。
自分が一番楽な考え方が気楽でいいと思いますよ^^。1人1人の考え方なんて、そうそう変えられません。逆に、
「自分はこの考え方で病気と向きあう!」
そう思うと少し肩の荷が降りる事もありますよ^^。