家庭菜園で一番重宝されるのが僕はネギだと思う。
ちょっと裏庭何かに植えておけば、ちょっと必要な時にいつでも使える。
そして「いつまで生えてるの?」ってくらい収穫期が実は異様に長い。
春蒔き>秋採り。
秋蒔き>初夏採り。
これがまあ基本ですが、収穫せずに放任しておいても、
半年くらいは平気で持つ。
もちろん、品種や環境によっては味の劣化等ありますが、
みそ汁や鍋に使ったりするぶんには、十分使える。
そこで、
せっかくなら用途の広い「白ネギ」を作りましょう。
基本的な作り方はどの参考書にも書いてある通りで、大抵はなんとか
出来てしまうので、その辺は省いて、主な要点だけ。
「まず、圃場は耕さない」
これは溝を掘るためで、耕してしまうと溝が上手く掘れずに崩れてしまう為。
ちょうど鍬の幅くらいで深さ20~cmほど、
出来るだけ垂直に掘り下げていきましょう。
「元肥は入れない」
ネギの根は普通の野菜と違い、上向きに伸びる。
なので元肥よりも追肥が中心になるので、元肥は入れなくても良いです。
どうしても心配でしたら多少くらいなら入れても構いません。
ただ、酸性土壌には弱いので、苦土石灰は欲しい所です。
「畝の向き」
これはまあ、出来る人やこだわって栽培する人なら考えても良いくらい。
白ネギは溝掘り・土寄せ等、陽を当てない事で白くして行く訳なので、
出来れば東~西に溝を掘った方が良い。そして溝の南側に苗を
立てかけるように植え付ければ、南溝の土手が壁になり陽が当たりにくい。
まあ、軟白化させるメインは土寄せなので、これは気にしなくてもいいかも。
「畝と畝間は広めに」
細くまっすぐで、一見場所を取らないように見えるネギですが、
白ネギに限ってはその後の土寄せが要になってくる。
なので意外にも畝幅は広めに取っておかなくてはいけません。
でないと土寄せする土が足らなくなってしまいます。
掘った溝を埋め、さらに盛って行く訳ですから、最低60~70cmは
あけておいた方が無難です。
「ズボラであれ」
白ネギはじっくりゆっくり育てる作物なので、多少ずぼらだったり、
時間の無い人のほうが上手くいく。
植え付け直後の苗はヒョロヒョロで、ついつい土寄せをしたくなる。
思いっきり倒れてしまった時の修正とかなら別ですが、
焦って土寄せをしてはいけません。
そんなに早く土寄せしたら、溝と壁を作った意味がありません;。
最初の土寄せは、植え付けから40~50日が目安です。
気長に待ちましょう。。。
どうしても倒れそうなのが気になるのでしたら、
「ワラ」を軽く敷き詰めて下さい。
この作業は、どの道あとあとにも重要なコツとなります。
ネギの根は酸素をかなり欲しがります。
今後、土寄せ土寄せとして行くと、埋もれた根は呼吸困難になります。
そこで、ワラを入れてやるのです。
こうする事で、地中に隙間が出来、根が呼吸出来るようになる訳です。
もちろん、土寄せの際はこのワラの上から土を盛って構いません。
あとはだいたい、「月1の土寄せ&追肥。」
「肥料はネギに当たらないように」
「土寄せは青葉の分岐程度の高さまで」
肥料がネギに触れたり、欲張って高く土寄せをすると、腐ります!
ホントに、コツコツじっくり栽培するのがコツです。
しいてこれだけは!という作業は除草作業。
こればっかりはやっておいて損は無いと言うか、やらないと
圃場の状態が訳がわからなくなる・・・;。。
↓こんな風に。。
その後、貯まったツケを払うべく、キレイキレイしておきました
ちなみにこのネギ、2011年の秋に種をまき、
翌春前に植え付け、予定では初夏採りのネギw。
もう、
収穫期から半年も経つのに未だバリバリの現役で食卓に並んでいます。
もう春ネギだか秋ネギだか訳わかりませんww
あと、季節の変わり目、特に春先などはいわゆるネギ坊主(トウ立ち)
が出ます。あれが出ると栄養がそれに持っていかれ(ス)が入ったりして
一気に品質が悪化し食べれ無くなります。
見かけたらすぐにハサミでチョン切って下さい。
そうすればまた復活してきます。
まあ、種を取るなら放任しておけば良いですが、ネギの種は安いので
買った方が早いかと・・・^^;。
個人的におススメ品種は、タキイの「ホワイトスター」
作りやすく、1年くらい収穫出来ました。
今はその改良版で「ホワイトソード」ってのもでてたかな。
下仁田ネギはおいしいのですが、用途が結構限られ、ヌメリが強いので、
万人ウケではないかもです。普通~の白ネギが無難で良いです。
葉ネギは買った方が安いので作りません^^;
この時期はちょっともう播種も植え付けも難しいですので、
早くて春先くらいですが、是非畑の片隅にでも植えてみてはいかが^^?
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