「フリーター荒れ地を買う」第１１話「さあ！ひたすら開墾だ」

　親に借金までしてまで父名義で手に入れた荒れ地。

区画整理されてから一度も作付けする事なく、１０年以上も経った土地。

夏には２ｍ以上の草が生え、そして枯れ、それが何年も続いた

まさに耕作放棄地としては、市役所も認定しているくらいの

最高クラスの荒れ地だ

　
　２０１１年１０月の時点でこの状態。

何か一本、木まで自生している。。。

　農地の売買は、農業委員会の審査やら手続きやらで、

結構な期間を要する事はお伝えしました。

完全に名義が移転するには１２月に入ってしまう。

　そこで、相手方との話がまとまり次第、１つだけお願いをしておいた。

「ある程度、審査の見通しが付いたら移転完了前でも手を入れさせて欲しい」

と。

なぜなら、数年がかりならまだしも、

もし来年の夏までにこの荒れ地を畑にしようと思うならとても時間が足りない。

すでに、来年の夏までにここを農地にして行くプランが頭に出来ており、

どうしてもそれを実行したかったからです。

　プランとしては、

表面の草を一掃する。
　　　↓
残った根をかきだす。
　　　↓
石を拾う。
　　　↓
堆肥を混ぜ、冬の寒さで土と堆肥を風化させる。

ざっとこんな感じ。

　気持ちが乗ってる時はとことん動く自分ですが、その逆になると、

とことん動けなくなる私・・・。

　相手方の了承を得るや否や、１１月初旬、速攻動き出した。

　まずは、とにもかくにも草？木？、これを何とかしない事には始まらない。

「ドン！！」

おにゅーの草払い機がすでに待機中ｗｗｗ

マキタの最高クラスのガソリンエンジン。４ストロークエンジンで、

排気量３０ｃｃ以上ある。

　元々混合ガソリンのが１台あるんですが、

茎の太さが１ｃｍを軽く超えるような一面雑草を丸坊主にするには

ヘタしたら機械のほうがやられてしまうので、思い切って購入ｗｗ。

６万くらいだったかなあ；；、貧乏人の自分には精一杯の出費だが、

農作業する人にとってはこういう新しい機械を手に入れると萌える。

「よっしゃあ～～ｗいくか！！！」

　畑の面積はちょうど１反（３００坪）。しかし、南と西には高さ５～６ｍの、

東には３ｍの土手があるという非常に嫌がらせな土地だ。

土手を加味したら計５００坪ありそうだ。。。しかも土手は急斜面だし；；。。

ナイロンカッターでは通用しないので、チップソーに切り替え開始。

　草刈り作業も、実は結構コツも体力もいる。

ナイロンカッターの場合、地面にこすりつけるようにやれますが、

金属のチップソーの場合、地面スレスレを左右行き来させる。

でないと石に当たった場合、時速１００ｋｍ以上で飛んで来るｗ。

それも常に１０度ほどの傾斜をつけながらやると草が綺麗に倒れていく。

ただ振りまわせば良い訳ではないんですよね＾＾；；。

腕は常に地上スレスレを肘で踏ん張りながら、そして当然腰にくる＞＜；。。

延々と腰を左右に振る・・。しかも土手なら５０度くらいの傾斜で踏ん張りつつ。。

　ひたすら刈る・・・

　ひたすら刈る・・・・・

　土手も平地ももりもり刈る・・・・・・・・

　だいたい３日間くらいかけてやる予定でしたが、

何か途中からﾑｷになってしまい、、、

何と言うか、頭を丸坊主にするのに、「半分は翌日」なんてくらい

モゾモゾする気分だったので、

７時間ぶっ通しでもう、

１日でこの荒れ地を丸坊主にしてやりました。。。

　そして１週間ほど乾かし・・・

　そして1週間ほど腰的に寝込み・・・、

「ファイヤ～～」

田舎と言えど、野焼きは結構気を使います。。。

近くに民家もあるし、なにより土手があるので火事が怖い・・・；；。

タイミングと風向きを間違えれば、通報されて消防車がすっ飛んできて

始末書を書かされる。。。

　しかしまあ、よく燃える草だった。

誰かが「テキサスなんとか・・・」って言う雑草って言ってましたが、

ここは日本で、テキサスじゃないので燃やそう・・・。（笑

　中心が空洞になってるタイプの茎の雑草だったので、すんげ～燃えたｗ

　それはそれは、ビクビクしながら燃やしました・・・。

燃やせば当然灰になるのですが、灰も灰で立派な肥料。

それはどちらかと言えば、悪い意味での肥料。。。

全体野焼きならいいですが、草木を集めて燃やせば、

当然その箇所に灰の石灰分とカリ分が偏ってしまうからです。

　なので、バランス良く燃やしつつ、燃やした灰をまんべなく広げていく

作業がまた大変でした。。。

　さあ、とりあえず雑草や草木は片付けた。

ガソリンもチップソーも相当使った＞＜。。。

　なんとなく、これで簡単に畑になりそうなイメージですが、

ここからがこの土地ならではの最大の問題が待ち受けています・・・。

それはここが畑になるかどうかの一番の肝で、

もっとも過酷な気の長い作業。。。。

それがあるから多少ないしも安く買えた訳がここにアリｗ

続くぅ～。。。

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