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お金持ちが畑に来ました(中編)

 昨年、お金持ちさん親子がジャガイモ掘りで来た後、

夕方近くに僕も帰宅した時です。

 
 家の駐車場に車をとめると、そこで家の二階から声がする。

父が僕を呼んでいるのです。

「○○(僕)ちょっと来てくれ!」

というものだった。

 こういう呼ばれ方は僕はとてもいい思い出が無い。。。

ささいな用事なら、向こうから来るし、

遠くから呼ぶならその理由も大声で言うのがうちの父親。

 子供の頃、

何の用事かを言わずに呼ばれ、

父の部屋に行くといきなり殴られた思い出があるからです。。。

「下級生をいじめた」とかで、部屋に入るなり、いきなり丸めた雑誌で

ぶん殴られた思い出がある。

こちらの言い分を聞きもせず、いきなり悪者として殴られた嫌な思い出。

 呼ぶ理由も言わず、とにかく部屋に来てくれというのは、

その過去をフラッシュバックするとても嫌なものでした。。

(俺、なんかした??)

そう思いながらも渋々父のいる二階に行く。

 すると、部屋の四つん這いでハアハア言ってる父がいる。

(は!!??)

何がどうだかよくわからず、「どしたん?」と聞くと、

「身体がケイレンして動けない・・・」

という。。。

「ケイレン??」

どこもピクピクしていないが、、、まあ、雰囲気を見て

あ~これはこれ「熱中症」だろう、と思った。。

 金持ちの芋掘り相手をはりきり過ぎた上に、昼飯の代わりに

ビールだけ飲んで行ったらしい。。慣れてりゃいいけど、そりゃなるわ・・。

 ちなみに僕は朝飯すら喰ってなくてヘロヘロ;;

とりあえずベッドまで運び横に寝かせ、首とわきの下太ももとタオルで冷やし、

スポーツドリンクを飲めるだけ飲ませました。

僕は意外にこういう病気やけがのときって、冷静になる。

父はケイレンケイレンと言うが、どうやらしれは「吊ってる」らしい。

身体がツル事をケイレンだと勘違いしてるらしい。。。

 熱中症でケイレンだったら本気で危ない。

脳のほうに障害が行きはじめてる事になるからだ。

 古民家なので、2階の階段がきつく、どうにもおぶって下りる事が出来ない。

しかなたいので、救急車を呼ぶ事になった。

父は救急隊員にも説明したのにもかかわらず、ケイレンケイレンというので

隊員も最初は緊急搬送態勢でしたが、僕が説明をして大事ではないと

わかると冷静に対処して救急車に乗っていきました。

大抵は点滴で治ります。。

 問題は付き添いをどうするかって事でした。

朝から僕は何も食べずに夕方まで畑仕事。口にしたのはビールのみw

実は帰ってきたのも体調が悪くなって家に帰って来た訳で・・・

どちらかと言えばこっちの方が倒れそうでした><;;

 幸い、父の妹(おばさん)が万が一の入院用の着替えを届けてくれると

いうので助かりました。

しかし、どうにも自問自答してました。

「自分の病気がどうあれ、こんな時に駆けつけるのは、やはり

息子である自分でなければいけないんじゃないか・・・

でなければ、自分が実家に居る理由と意義がないんでは」と。

 そう考えだすと、居ても経ってもいられなくなり、発作用の薬を

がぶ飲みし、病院へと向かいました。

 薬の作用と発作から、かなり運転が厳しかったですが、

やっとの思いで病院に到着。

受付で父の名前を言い、病室を聞くと、

「さきほど帰られました。」

なんだとおおおおお;

どうやら初期対応が良かったみたいで、点滴打ったらすぐに

ピンピンになったらしくそのまま叔母が送って帰ったらしい。

「・・・・・」

「連絡いれろよ

まあ、大事じゃなくてよかったけど、ヘタしたらこっちが車で事故るわ;;

 そんな昨年の出来事もつゆ知らず、今年もお金持ちさんは

芋掘りにやって来ました。。

続く・・・。

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