実体験で今でも忘れる事が出来ない出来事。
すでに発作を自覚し、通院をしていた当時、
1人暮らしでしたので食事は自炊かコンビニか軽い外食。
ある日、近所の牛丼の松屋に入り、ハンバーグ定食を注文。
「注文した直後、発作がじわじわ出始めたのです・・・」
パチンコ屋以外での初めて事でした。
もうじき料理が出るというのに、「あれ?あれ?・・・」と思ううちに
ほんの1、2分で椅子に座っているだけで精一杯に。
場所は違えどパチンコ屋の時と同じ状況になりはじめ、
それを意識してしまうので、一瞬でパチンコ屋の時の不安で
頭の中がいっぱいになりました。
前金なので、食べずに帰ったって別に罪じゃない。
でもね、パチンコの大当たりにしろ、外食にしろ、
「それなりに消化して自然に帰るという世間体があるのですよ」
いわゆる「周りの目」
周りの目を気にせずに、発作の赴くままわがままを通せるのなら、
この病気は半分以上苦労しない。
「こんな外出先でもし発作が起きたら、周りの人は・・・?」
「救急車呼ばれたらどうしよう」
「おかしい人に見られたらどうしよう」
何より今自分は1人。助けは無い。
誰しもが思う。理性があるからツライ病気なんですから。
この時の松屋のハンバーグ定食。二度とハンバーグは
食べれないんじゃないか?というくらいキツかった。
意識を保って座っている事だけで必死なのに、
それなりに飯を食べて、普通に店を出なければという重圧。
空間認知が狂いだし、目の前のハンバーグに箸が刺さらない!
茶碗も持つ事が出来ない。コップの水も掴めない。
「ひっくり返したらどうしよう・・・;;」
そんな不安も発作を加速させる。
時折、携帯をチェックする振りをしながら気分をそらすが、
すでに発作はピーク寸前で意識が飛びそうになっている。
渾身の力を込めて力づくで平静を装い、大半を食べ残し店を出る。
ここから先は記憶が曖昧。
やっとの思いで帰宅し、そこに残った物。
「「それはもう、今後1人で外食は出来ないという不安のみ」
なにも発作が起きる場所はパチンコ屋だけではない。
新たに外食と、あっという間に2つの外出が僕の生活の中で、
ブラックリストに入ってしまった。
「次はどこだ?どこに行ってはいけないんだ?」
そんな不安に襲われる生活を始める事になり、
それは実際、次から次へと形になっていく。。。
本屋・銀行・レンタルビデオ・・・次々と一度でも発作が襲ってきた
場所は、あっという間に自分の外出先に×印が付いていく。
ましてや仕事も辞めた後の1人暮らし。。。
「いっそ入院したい。誰か自分を見張って欲しい。」そして、
「苦しくていい、誰でもいいからそばで見ててくれないか」
そんな事しか望むモノは無かった頃です。
半ば強制的に引きこもらざるを得ない状態になりつつ、
それが後々、自分の中のいろんなものを、気づかないうちに
次々と壊して行く事になるのです。。。
*この物語はノンフィクションですが、見解・分析等については、
専門的な医学的な立場では無いので、あくまで実体験を元に
患者の立場で自分なりに出来る限りまとめあげたものです。
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コメント
コメント一覧 (2件)
私も一人では外食無理です。
いっぱいダメな事があるので
引きこもってます
これじゃあ いつまでたっても・・って思うのですが、どうしていいのかも解りません。
お気持ち よくわかります。
今後書こうかと思ってるテーマだったのですが、
先に言いたいと思いました^^
個人的な屁理屈かもしれませんので、
お気になさらず・・・
「いつまでたっても」
=
「この際一生かかってこんかい!」
って思うように僕はしました。
「いつかは・・・」は、
いずれ「いつまでなの;;?」に変わってしまい
その瞬間、強烈なストレスになるんじゃないかなと思ってます。
引きこもることに罪悪感を感じないで、引きこもってこそ出来る事も発見する事もあると思いますよ^^。
僕は一時期引きこもったおかげで、パソコン操作おぼえたので、こうやってひろたんさんと会話が出来てると純粋に思っています^^