安納芋に限らず、
サツマイモは苗を買い植える。
もしくは苗作りは種芋を伏せ込み、伸ばしたツルを切り、
それを苗として、さしこんで植える。
苗の植え付けは小学生の頃以来だが、いたってやる事はシンプル。
もちろん、品質の評判の高いショップから苗を購入して植え付けました。
それプラス、自家採苗した苗も植え付け。。
その時、
ふと思った。
種芋からツルが出て、それが育ち、根を下ろし、そしてイモになるのなら
先端を切って苗にせずに、そのままツルをのばして栽培したら
それでイモ出来るんじゃない?と。
理屈で言ったら間違って無いはず。。
ということで、さっそくいろいろ調べ実践してみた。
文献によれば、やはり理屈は間違ってなかった。
ツルからイモが出来るんだから、ツルを作る種芋は大元のはずだ。
極端に言えばジャガイモと一緒。
ただ、ジャガイモは、イモを丸ごと植える季節と気候・温度は一緒の
タイミングなのだが、サツマイモは最低限5~6月の気候に合わせて
植え付けが必要。
そのタイミングで植え付ける苗は、逆算すれば2~3月の時期に作る
事になり、それが一般の家庭菜園レベルでは温度管理が難しい訳だ。
つまり普通の野菜と一緒。
種蒔きと生育温度が一致する野菜は種からやればいい。
一方、ナス・ピーマンみたいに、生育温度がはるかに低い時期から播種
しないといけない野菜は種ではなく、苗から栽培するのが多いのと同じ事。
って事は、温度さえ確保できれば、サツマイモは苗からだけでなく、
イモ丸ごと植え付けても栽培が可能という結論になる。
なので、イモ丸ごと伏せ込んで、苗取りし終えたサツマイモを
そのまま栽培してみる事にした。
マルチを外し、
当然イモが出来るための土を確保するため、土寄せ。
あとは新たに伸びて来るツルを、「植え付けるツル」と同じように管理。
文献や資料によると、一般的な家庭菜園マニュアルにはほぼ書かれて
ないらしいけど、これをやる農家は割といるらしい。
なんせ、初夏に苗を売って、さらに秋にはその種芋から
イモ自体も出荷出来る二重取り出荷が出来るからだ。
ただし、こんな事が主に書かれていた。
「このやり方は、イモの個体数は多いが、各サイズは小さくなる」
と。
まあ、わざわざここを撤去してまでも使い道も無かったので、
どんなイモが出来ようが、実践・経験あるのみ!
このまま実験続行~~~。。。
とはいうものの、サツマイモの栽培過程において途中経過なんて
なんも伝える事がない><;
ツルが伸びていく。。。そんだけだ。。。。。
何月何日、「こんだけツルが伸びました!」
そんなことレポしても面白くもなんともないので、省きます
問題は「出来」と「結果」だ。
まあ、しいて言えば、苗の植え付け栽培は、当たり前ですが苗一本。
イモ自体の植え付けからは10本以上の芽とツルが出る。
簡単に言えば1箇所からツルがモリモリなのでモジャモジャになる。
そんくらいかな、だからまあ、広めの場所確保に越した事はないかな。
・・・で。
マルチ無しのほぼ放任栽培で、10月下旬に掘ってみました。
元々「安納芋」なので、小さいだろうというのは覚悟と言うか、
当たり前だと思っていました。
後は気になる数だね><;。
小さいのがいっぱいあるんかな~~。。。
この圃場は赤土土壌なので、土がカッチカチで掘るのが結構しんどかった;。
そしてイモが出てきました
「・・・」
「・・・え?」
「あれれ・・????」
何か掘っても掘っても何か・・・イモの大きさがおかしいしわかんない;
「どっせ~~~いw」とやっと掘り起こしたら、
「なんじゃこりゃああああ」
「安納芋って、、、テニスボールくらいじゃなかった@@;???」
たまたまかと思って順次掘って行っても、全部デカイw
というか、デカすぎるw安納芋として成り立たないほどに。。。
たしかに、個体数で言ったら多いのかもしれないけど、
そんな事すら計算出来ないくらい1個1個がデカすぎるww
種芋1個、1株でコンテナ1箱近く埋まったので、
たった10株ほどの種芋からコンテナ8箱も収穫。。。。
一番デカいので約3kgというとんでもない大きさに・・・。
いやまあ、
豊作って言やあ豊作けど。。。。
大きさが安納芋の次元超えてんじゃん;;。。。
つまり売り物にならん。。。。訳です;;。。。。
そもそも、、グラムで値段をつける以上、このサイズと重さだと
値段が付けれなくなる。。。というか付けれない。。。
ヘタに安売りしたら、まともなイモに影響がでちゃう。
「喰うしかないな・・・」
が、結論w
でもさ、また新たな好奇心なんだけど、、、
この2kg以上もある安納芋を、来年ってか、今年か、
「種芋で植えたらどんな事が起きるんだろう???」
という好奇心が沸々と・・・(笑
アカンアカン・・・そういう事するから他の作業が遅れるんだw(反省;;。
ちなみに大きな安納芋(蜜芋)は糖化が遅れるので大味になる。
一番デカい芋の画像とろうと思っていたんですが、
撮り忘れて、春先に撮ろうと思っていたんですが、
「痛んでいたので捨てた」と親父。。
「捨てるなwって言っておいて捨てるから腹立つ。。」
とどのつまり、
サツマイモはツル差し栽培からでなく、種芋の植え付けでも
栽培は容易に可能。
ツルが余れば切って別圃場に刺せばいいし。
ただし、
サツマイモは13℃以下を下回ると腐る可能性が高い。
なので、冬越し作業は大切。
出来れば、発砲スチロールにモミガラと一緒に
入れ、
居間とか、一番室内温度が高い場所で保管で冬越しがベスト。
通気穴はあけてね。
発芽から苗になるまで約2か月かかるので、
逆算して3月には発芽するように、出来るだけ温め始める。
温床でもハウスでも室内、なんでもいいので、
腐らせないように、温めて発芽させましょう。
発芽したら、透明マルチ、ビニールトンネルなどで、
温度確保して植えつければ、簡単に芽が伸びてきます。
ジャガイモは、昨年とった芋を種芋に使わないほうが良いと言いますが、
サツマイモは結構大丈夫。
いかに腐らせずに冬越しさせるか。。です。
種芋から芋も取り、なおかつ苗も取れるこの方法。
やってみて損は無いです。
「あの3kgの安納芋植えてみたかったなあ;;」
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コメント
コメント一覧 (2件)
「あの3kgの安納芋植えてみたかったなあ;;」とのことですが、安納芋の大きさで芽の出具合はあまり関係ないですよ。
芋の大きさでの比較の試験栽培はやったことはありませんが、鳴門金時芋では経験あります。
結果として、芋の大きさで苗の出来具合にそんなに大差ないです。
大きい芋は、ツルのジクが少し太い感じくらいです。
種芋を伏せ込む土壌にも関係があると思われます。
芋の苗を作るのは、チッソ分の多い土壌でツルボケさせて苗を採り、芋を作るのはチッソ分の少ない土壌で芋を作るのが最適。
赤土の土壌は芋栽培には最適な土壌です。
>豊田年男さん
そうなんですか~。
芋があまりにも馬鹿でかいので、芽だししたらどうなるのか興味津々でした。
今年は自家採取苗でガンガンツルボケさせようと思ってたんですが、捨てられちゃったから残った小ぶりの芋からの採苗と、購入苗でやる予定です。
赤土、どうなんでしょうかね;;皆いう事バラバラで・・・。赤土=サツマイモ最適、逆に安納芋は火山灰土特産なので、赤土は不向き。などなど。。
うちは愛知なので、基本両方の圃場を持ってます。完全な赤土土壌と、土地改良された圃場は黒土と。。
地元では皆、赤土でサツマイモ作るのが良い。って昔から言ってます。でも全品種が全部そうなのかはまだまだこれから勉強です><;。