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壊滅した200株のナス

 今日はバレンタインデー。

といっても、物心ついた頃から全くバレンタインに興味が無す・・・。

 無す、という事でナスの話でも。。。

儲かる儲からない抜きで考えても、夏はやっぱりナスは需要がある。

2011年。

白ナスと青ナスを作り、猛勉強してそれなりにナスの栽培と特徴はマスター。

そして2012年。その経験をふまえ、ただの白ナスを白長ナスに変え、

青ナスを白丸ナスに変更して、栽培。

 圃場は例の新たな第五の畑。

ガッツリ場所が増えたので、何株苗を作ればいいのか検討つかず、

ドンブリ勘定で種から育苗。

 これが思いのほか育苗が順調で、想定よりも最終的な苗数が

多くなってしまった><;。

まあ、植える場所はありますが・・・・・、管理出来るんかなあ;;

 苗はグングン成長し、後は畑待ちw

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 しかし、300坪も圃場が増えるって家庭菜園レベルだと、

今更ながら広大だなあ;;と思える。

トラクターやら何やら持ってればたいした追加では無いですが、

小型管理機1つで始めた家庭菜園レベルが、3年目の2012年で

100坪から1000坪までに増えた・・・。ちょっとキツくなってきた><;

結局定植計算してみたら、それぞれ約100株、計200株w

 

30mの畝を4本、マルチ張りで準備しないといけない・・・。

 ウチの管理機は古いタイプなので、「耕す」しか出来ない。。。

畝立ては全部鍬一本wマルチももちろん手作業だ。。

「30m長っ

しかも毎回ちゃんとロープを張って畝を作っていかないと、

畝がウネウネ曲がってしまうのでかなりしんどい作業でした;。
 

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 そのうえ、余計な事にこの年は5月から急激に体調が悪化;;。

昨年の2倍近い作業計画を実行しないといけない年なのに、

毎日激痛の頭痛と増えた体重やらなにやらで、日に日に身体が・・・;;。

 ナスに限らず、5~6月は夏野菜にとってとても大事な時期。

しかし身体が言う事を聞いてくれず、いろんな作業が後手後手になって

ずいぶんといろんな作物に支障がでました。。

野菜は旬が命。気候は待ってくれない。。

種蒔き・定植、一週間遅れただけで、その後の大打撃は計り知れない。

 なんとか踏ん張って圃場を作り、定植。

基本はV字2本仕立てにする予定でした。

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↑白いのはダイアジノン。ネキリムシにやられたら即死なのでこれは必須。

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↑ようやく第1果の兆し。てっぺん以下のわき芽はすべて摘み取ります。

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「う~~む・・・なんか葉数とサイズが大きいなあ・・・。」

ナスは育ち方はどの品種も似たりよったりですが、

草勢や実のなり方は若干違いがある。。。

「ウチのこれ、草勢激しいタイプだわ・・・;;」

つまり整枝管理が大変で激しいタイプ。。。

 1株づつV字支柱を立て、整枝管理で200株かあぁ~~;;。。

「ちょっとキツイでござる・・・;;」

まあ、いけるとこまで・・・・。

ところがどっこいw悲劇は7月からの1カ月。。。

雨が丸1月間無い><;

マルチ栽培は地中の水分が抜けにくいが、一度抜けたら今度は

補充が難しい。

しかも、初めての圃場&作付けなので土壌の特性も未知数。。

この第5の新圃場。

「水持ちもそこそこながら、おそらく水はけも良い・・・。」

玉ねぎやったら良いのが出来そうだなあ。。

砂地ほどでは無いですが、1カ月雨が無いのはどんな圃場であれ

その被害は致命的だ;;いわゆる干ばつ状態。。

 特にナスはジメジメ好きなので、尚更干ばつは御法度。

毎日のように父と水のバケツリレー(ジョロなんて間にあわん;;)。

体調も悪ければ、気温は毎日35℃くらい。

もう、病気のせいだか、フラフラの原因が暑さのせいだかもわかんない

そんな干ばつと快晴と猛暑が続けば、悪い事は重なる。

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(来たか・・・)

そう、害虫の猛攻・・。

コナガのたぐいが強烈に追い込みをかけて来た。

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これはヒドイ;;、、、というかキツい。。。

ギリギリのラインで持ちこたえてる株の葉が次々とやられていく。。

 数回の農薬散布で害虫は多少は首の皮一枚で切り抜けたものの、

「この2種のナスの特性そのものに手こずる要因が」

 順々となっていく普通のナスに比べ、この長ナス、

「バナナみたいに一気にまとめて着果する」

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ただでさえ水不足で着果制限したいのに、

一箇所にまとめて複数着果するこの長ナス。

「ちょっwえええぇ・・・」どうすりゃいいんだ><;。。。

このままで何とかなる物なのか?それとも摘果した方がいいんだろうか?

 そんな事を考えてる間も、毎日水が間にあわない。。。

バケツで水をやるも、翌日には葉っぱが毎日ゾンビみたいになってる;;。。

摘果したり、放任したり、いろいろ試したが、結局どれもピンとこない。。

そもそもの水不足が整枝方法どうのこうのを完全に追い越した。。

 一方、白丸ナスは長ナスと真逆で「ガツン」とどデカイ実を付ける。

見過ごせば、ミニとうがんくらいのサイズになり、

その重さで枝ごと折れる始末w

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 ほかっておくと、アホみたいに大きくなるので、

何度かいろんなサイズで収穫して味見しましたが、

多分これくらいがベストなのかなあ↓。。

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 でも、これはこれで個体が大きいので相当な水分を要する。

かたや鈴なりで水不足、長くて枝に引っかかる。

かたや大個体で水不足、大きくて枝に挟まる。。

そして僕は健康不足・・・。

 出荷しようと思えば出来ない事も無いモノもありましたが、

石ナス・劣化品質も多く、全体的な安定感は全く無し。

切ってみなければわからないものは、僕は出荷しない。

なので、

苦渋の決断。

「ナスは今年は諦める・・・」

TKO負けって事ですね;;

200株も作って闘って、一本も出荷しない事に決めました。

「もったいない」
「少しでも売れそうな物くらいは」
「今まで何だったんだ・・」

と、多々思いや家族の意見もありますが、

それはそれで、各生産者の価値観でしょうね。

 「不安な物は出荷しない。自信のある物は胸を張って安売りしない」

これが今現在の僕のポリシーなので、それを貫き通す事を決めました。

 でもまあ、ショックはショックですよ;;

特別な農機使用やプロの農家作業での200株じゃないですから。。

 家庭菜園作業でのナス200株ですから、

そりゃあかけた手間も時間もダメージも大きい><;。

それを撤去する作業の切ない事・・・。

近所でユンボを持ってる人にお願いして穴を掘ってもらって

「ナスの墓場・・・」

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 それでもまた今年という新しい年はやってくる。

そしてもうナスの種付けが始まる時期が迫ってる。

一昨年の成功と、昨年の大失敗。1勝1敗。。

それを踏まえて今年はどうしようかと、考える毎日ですが、

それでもやりますよw今年もナス。

今までを踏まえ、ちょっと作戦を変えつつですが、

それが変わり野菜生産出荷の醍醐味と錬金作業ですからね^^;

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 最後の写真、なかなかショッキングですね。水路から水を入れられない畑でしたっけ? 水路から畝間冠水できるところか、せめて井戸でもあるといいんでしょうけど。作物ごとに畑を選ぶ必要があるんでしょうが、長年耕作している自分ちの田畑じゃない場合はわからないことが多くて大変ですよね。

  • >H2さん
    未知数の新圃場ですからね^^;
    ある程度は予想外も想定してましたが、
    「やられた;」って感じでした。。
    圃場のせいなのか、干ばつのせいなのか、冷静に考えて今年は作付けを慎重に考えてます。

    ちなみにナスの墓場写真はあれで10分の1くらいですよ;。
    一銭にもならなかった200株のナスの片付け作業は、なかなか衝撃的な虚しさでした;;;;。

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