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枝豆栽培計画とコツ その2

 さて、枝豆栽培の後半編。

「摘芯」

 僕が作っている中早生品種で本葉5枚ほどで摘芯しています。

ただ、

「一概に本葉5~6枚とは言えませんw。」

 摘芯というのは、側枝を出しやすくして収穫量を上げる作業ですが、

極早生・早生等の品種では必ずしもこれが正解では無いと思います。

 早生系統の品種とは、早い段階で結実しようとする性格です。

つまり、側枝を出してその側枝を育てて~~なんていう頃に、

すでに開花が始まるんです。

そうです、摘芯して側枝を伸ばして、そこに結実させる頃には、

もう主枝に実がなってしまうのです。

 株を残し、実だけを1つづつ収穫する方向なら摘芯も

良いかと思います。

随時、実だけを摘み取る感じになります。

 しかし、株ごとごっそり抜きとって収穫したい方は、

極早生・早生では摘芯しなくても良いかと思います。

「早生とは一気に作って一気に終わる作物なのです!」

 晩成に近い品種は、じっくりと樹勢を築きあげ、そして

後半、一斉に実を成らせます。

手間のかかる分、株全体では収穫が揃いやすいのです。

極早生系統では、栽培者がなにかテコ入れしようなんて頃には、

もう、開花する頃になっていますので、

たいしたアドリブも工夫も間にあいません^^;。

 栽培期間が短ければ短いほど、摘芯はいらないと思います。

「追肥」

 枝豆は自分で窒素を補充すると言われます。

そう聞くと、常に葉は濃い緑でスクスクと思いがちです。

しかし、

それを実感するのは後半の頃なんです。

うちの枝豆も、本葉5枚で摘芯する頃は、葉の色も薄いです。

画像

ここで、

「葉の色が濃くない><!」

と言って、過剰に追肥はいけませんw。

 バッサリ言えば、

葉が濃くなるのはここからです。こんな感じに。。↓

画像

 摘芯の時点で葉が濃い緑で繁々としてたら、逆に僕は怖い;

摘芯した時点で、葉の大きさも濃さも頼りなさそうにみえても、

残した葉や茎はそこから倍近く成長し、濃さも上がっていきますので、

「この時点で肥料が足りない;;と判断して追肥するとツルボケします;」

ちなみに僕は元肥一発で追肥はしません。

肥、ではないですが、元肥の際には石灰分は多めにする事です。

「土寄せ」

 摘芯と同じく、栽培期間によって一概には言えませんが、

僕がしている基本的な土寄せ。

「本葉が出たら子葉の位置まで。」

「本葉5枚の摘芯時に初生葉まで。としています。」

 「え;;?葉っぱ埋めちゃうの;;?」

うん。埋めちゃいます。躊躇せずに思い切ってやって下さい。

本葉5枚時の土寄せは、摘芯・追肥も同時にやると合理的です。

 ちなみに、

「初生葉」とは、最初の子葉の次の葉です。

つまりこれは本葉ではありませんw

枝豆の本葉とは3番目に開く、葉が3枚の葉の事です。

子葉>初生葉>第一本葉と数えますので覚えておくと◎^^。

↓一番下の葉が初生葉。この後この高さまで土寄せします。

画像

「害虫」

 枝豆はとにかく様々な害虫が来ます。。。

実が膨らみだしたら、葉の害虫はさほど放置でもいいかと思います。

しかし、

結実する前の葉の食害は危険w。

独自観察ですが、どのように葉が食べられてるかで、

最近、おおよその害虫を知るようになりました。

↓穴を開けるように食害される。

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これはハマキ蛾のたぐいが多い。

特に若い新芽を巻いて巣を作りますので、

「新芽がただ閉じているのと、閉じられているのとの区別を要チェックw」

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生長点が閉じられては、摘芯どころではなくなります;;

↓葉の外側からむさぼり喰われてる場合。

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これは今年もやってきました><;

尺取り虫君です><;

 これホント、どっから来るんだろう・・・;;

葉の食害レベルはトップクラスw

しかも枝に擬態してるので、とても厄介。。

画像

コイツに関しては、1匹でも1株を丸ハゲにするパワーがあるので、

農薬での駆除は補助程度にしたほうがいいでしょう。。

見つけ次第補殺した方が良いと思います。でないと、

昨年の僕の枝豆みたいに尺取り虫が大豊作になります><;

 最後は「カメムシ」

しかし、一概にカメムシ=食害とは正直難しい・・・。

昨年の記事にあるように、1畝が猛烈にカメムシ小屋に

なってしまったのですが、さほど被害が見られませんでした。

飛来するカメムシの種類によって当たり外れがあるかもしれません。

 しいて害虫に関してまとめれば、

「強い株は何に喰われてもビクともしない!」

健常に育った株は、葉を丸ハゲにされようが、

カメムシが集会をしようがビクともしないのを昨年実感しました。

「水管理」

 昨年は激しい猛暑で、ロクに水分補給が出来ませんでした;;

しかし、

あきらめ気味で、乾燥栽培した枝豆はとても上出来になりました@;。

 良く言われるのが、開花期の乾燥は避ける。との事ですが、

これは合ってる気がします。

開花期の過度の乾燥は、実の入らないカラ莢になります。

でも、

水分が足りてるかどうかというのは、潅水量だけで一概に言えません。

植物の根というのは、

「水を待ち受けるのではなく、探し求めるものです!」

つまり、しっかり深く耕されている圃場なら、根はどんどん深く水を

求めていきます。

しっかり土寄せして、地上部の土も確保出来ていれば尚更有利。

 一見、乾燥気味だと不安になっても、しっかり深く耕されていれば、

根はその地中深くの水源を目指して成長します。

むしろやたらめったら常に水をやれば、根は堕落します。

頑張って伸びなくても水がもらえるからです。

 「最低限、開花期だけ甘やかしてたっぷり潅水でいいかもです。」

あとは、、、

「運」。。。

 葉も美味い、豆も美味い枝豆は、とにかくいろんな害虫がきます;。

そして、その場所、その年、その時期に限って、とある一定の害虫が

集団で襲ってくる傾向が多い気がします。。

 枝豆と言ったら、○○害虫と言う感じでの見極めは正直難しい・・。

予備知識は無視して、自分の枝豆には今何が飛来しつつあるか、

それを見極めるのが大切かと思います。

そして、

「過剰に余計な事はしない。ポイントだけ手助けしてあげる」

そんなゆとりの気持で、あえて栽培作物を放任して見守るのも、

それはそれで栽培技術なのかと思います^^。

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (2件)

  • きゅうりのとこからコメント出来なくなったので、こっちにコメントします。こばさんちのみたいなホワイティ、去年の写真を見たらちょっと居ましたよ。だからやっぱり雑種ではなくホワイティなんだと思います、断面や皮の質感は一緒だし。気温が高いと緑がかるのかなと去年何となく思いました。種苗会社にきくとはっきりするかもです。

  • >しろぱんさん
    そう、すごく色合いが不安定なんですよね;;
    遅めに収穫すると白見は増すんですけど、
    100%ではないですし、外皮がとても硬くなったりと;。。
    炒めモノうんぬんってうたってるから、硬くなってから収穫が本来のホワイティなのかもなあ~^^;。
    でも、青っぽいのや白いのも、全体的に味自体は個人的に気にいってます^^

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