デッカいイノシシ。
80kgはあると思います。
仕留めるだけで衝撃的なのに、、、
「これを個人解体・・・」
世の中にはいろんな事が出来る人がいるもので、
地元の同じ地区に住むMさんは、なぜか動物の解体が出来る@@;
前回、子供のイノシシを捕まえた時は、個体が小さかった事もあり
Mさんが一人で手際よく、あっという間に食卓に並ぶ「お肉」に
してしまいました。
今回も駆けつけてくれたのですが、いかんせんバカデカい。。。
かなり重たい上に、手が足りないというのと、
周りに包丁を使える人が居ない、という理由だけで、、、
「まさかのドラフト一位指名」
いやいやいやいや、、、
「僕なんて、こう言った事になんの免疫もない一般人ですって;;」
「ちょっと手伝って」 「うんいいよ」
そんな、まるでソファーを移動させるようなお手伝い感覚で、
「皆さんは動物の解体やれますか・・・??」
・・・・・しかし、どう見ても他にアテもなく、、
「これは人が生きる事の教材だ」などと、自分で自分を強引に説得。。。
やるしかないか・・・って事になりました
(リアルな画像はあまりに酷なので、アップ無しでレポート・・・)
まずは仕留めたイノシシをすぐに血抜きする為に、山中の川へ運ぶ。
山中の川といっても、無駄に整備さており、川幅3m、水深30cmほど。
用事の無い人はまず来る事が無い場所なので、近所迷惑にもならない。
「ドッボ~~ンッ」
なんともまあ豪快。
これで1時間ほど置いておき、体内から血を流します。
そして一時間後、
Mさんがいろいろ道具をセット。川の中にテーブルまであります。
4人がかりで台に乗せ、4足を固定します。
作業はMさんと、僕とKさんの3人。残りの4、5人の方が、
骨やらの廃棄処理などのサポートとあとは野次w。
解体肯定については、専門食肉業者ではないので、
ザックリ説明でハショります。。。
皮を取る。
一旦包丁を入れ始めると、不思議と開き直るのと、細かい手先の
作業に夢中になる性分から、Mさん指導の元、意外にもどんどん上達。。。
座布団2枚ほどの大きさの毛皮になりました。
足を取る。
皮をぐるっと取ってしまうと、外見はすでに肉の塊。(顔は付いてますが;)
関節、筋肉、脂肪やらの説明を受けながら4本の足を取る。
1本数キロの巨大な骨付き肉です。。。
胴体の解体。
これが背ロース、肩ロース、バラ、、、などと、どんどん説明される。
(どこでこんな事覚えたんだろう・・・?)とさすがに思います^^;
とても知識と経験が豊富なMさん。手際も早く、指導と説明が的確なので、
これが救いでした。僕もBさんも必然的に夢中で作業に没頭する為、
「解体、気持ち悪い」という感覚がすでに無くなった。
むしろ好奇心旺盛な僕は、体の仕組みに興味津津。
「ここがこういう筋肉になってるから、ここにつながってる」
「ここの脂が歳をとると薄くなる」
「こちら側を傷付けるつもりで刃を入れると、スッと肉が取れる」
など、いろいろ教えてもらいました。
内蔵の取り出しは結構大事な作業で、これをいい加減にやると
大惨事に。。。
(胃や腸を破いたりすれば、、、まあ想像は事故責任で><;)
あと、内蔵の取り出しミスは肉に臭みが出たり
大変な事になる。なので、Mさんがメインで慎重にやる。
でもさすがに内蔵だけはどうも僕は苦手;;
しかしなぜか、同じく初体験のBさんが内臓が余裕・・・@@;
僕がひたすら上半身の肉を取ってる間に、いつの間にか
内臓が空っぽになってました
あとはひたすら先の4足と、胴体から骨から肉を取っていく。
取るというか、実際は「剥がす」「剥離する」という感覚も勉強した。
しかしまあこれだけの作業。
「使った包丁は3人とも刃渡り10~15cmくらいの小包丁」
こんな小さいナイフで80kgのイノシシが解体出来るのも
驚きでした。
体の仕組みを理解していれば、関節やスジを切るだけで、
「軽く10kg近い「首」まで取れてしまった。」
解体って、なんか「切断」っていうイメージがありました><;
「切断」ってなんか残酷で気持ち悪いですが、足も首もすべて
このように、「取り外す」ような感覚だったので、
「ぁ、足取れた、首取れた。」であっけなく済んでしまったのも衝撃的。
最後のほう、さすがに包丁の切れが悪くなっており、
「指をスパッ」
結構血が出るくらい切ったんですが、もうズ~~~っと大量の血を
見てて、ましてや述べ何メートルも肉を切っていたので、、、
僕の感覚がマヒしてたらしく、(というか馬鹿になってた;)
(あ、これはイノシシじゃなくて俺の肉か・・・くらいに^^;)
指を1cmくらい切ってから2、3分くらいたってようやく、
(あ、やっぱ痛いわ;イタタタタタッ)となり、
ここで離脱。。。
肉を切る感触と、血を見過ぎたせいで自分の怪我の度合いすら
マヒとかって、、、アホだなあ;;(結構切ってんじゃないか・・・;)
そんなこんなで、80kgのイノシシ、解体終了w
川の水につかりながらの3時間の包丁作業はとても疲れた
でもやっぱ正直、好き好んでやれる事じゃ無いと思います><。
まあ、良い経験?だったと思うしかないか
約30kg~ほどの肉となりました。
ちゃんとした肉屋で買うと猪肉って、
キロ7000円くらいするんですよね。すごく高いw
食肉加工の免許無しでの解体ですので、そこを了承された上で、
御希望のご近所さんに大量に配られました。
「この後、スタッフでおいしく頂きました_(._.)_」
TV的ならそんな感じでおしまいw
*注意:狩猟許可の元、捕獲、補殺は可能ですが、それを個人で
解体、食するには、あくまで自己責任となります!
↓過酷な環境で直売所デビュー目指して、一人農業奮闘中です
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コメント
コメント一覧 (5件)
こんばんは。
技術的というかむしろ精神的に慣れてないと、普通無理ですよね
すごいと思いました。
猪の解体作業なんて、いきなりでよく出来ましたね
私はきっと見る事も出来ないです(^^;
しかしなんとも大きな猪、あんなのが畑に侵入したら・・・って思うと、やはりとても過酷な野菜作りでしょうね
私のところでも猟銃で仕留めたイノシシを鍋にして食べたと良く聞きますね。
野菜作りより、イノシシ捕まえて肉を売ったらどうです?笑
コンニチワ!
狩猟の解体作業で気になったんですが
臭いはどうでした_(._.)_?
私なら見た目よりも臭いで逝ってしまいそうなんですが(>_<)ノ
>Airさん
今まで日中に被害の跡を見てただけで、イマイチなんでこんな破壊が出来るのだろうとおもってましたが、あの巨体を見て「そりゃああなるわ;;」と実感してしまいました;;50kgの岩でも動かすそうです・・・
>主税寮権史生さん

ホント、この辺でイノシシを捕まえる人達はみんな口癖のように言ってます^^;。
「猟師になってイノシシ売った方が割にあうんじゃ・・」
と
沖縄でハブ一匹5000円で市町村が買い取ってくれるとかあったような、、、実に羨ましい・・・
>通りすがりさん
。
解体の臭いは、いわゆる「臓物!・肉!」の臭いです><。
特別気になりませんが内蔵を取りだすくらいからは、結構臭います。もわあ~っとした内蔵臭が;;
糞尿のアンモニア臭のほうが、僕はまだましかと思いました
無傷の内蔵でこれくらいなので、もし胃や腸を傷を付けたら惨劇臭になると思います;
ちなみに解体時よりも、捕獲時にすごい胃酸臭?みたいなものを口からガーガー言いながら出してて、
これが実に強烈な臭さでした><;
その適応力の強さにビックリしやした、私だったら多分吐きます。私がヘタレなんでしょうか…(-o-;) でもそうやってみんなでイノシシを食べて減らしたいですね、畑にイノシシが来ないくらいの数になるまでみんなでイノシシ鍋!