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「フリーター荒れ地を買う」第12話「極悪な開墾の実態」

 草と言う草、雑草と言う雑草を力ずくで処理し、

パッと見更地になった荒れ地。

あ、なんか自生してるデカい木はまだ抜いてないけど・・・。

ここまでやれば、

もう、もと荒れ地と言ってしまいたい!

 しかし本題はここから・・・。

元々ちゃんとした畑で、のちに放棄地になった畑なら、

ここから知り合いにトラクターでも入れてもらって、一気に耕運!!

と、

行きたいところですが、

10年ほど前、ここら一帯を一斉に区画整理された畑のほとんどが

非常~~にずさんな手抜き工事だったと言う事。。

 土手や段差が激しい区画整理だったため、

土砂という土砂、石という石を徹底的に積み固めたのである。

「宅地整備かよっ!!」

ってくらいで、ガチガチに石で固めたその上に土を盛って、

「畑」として工事を終わらせると言う、それはそれはヒドイものだ。

景色として眺めれば、道路も出来、綺麗に整地されているのだが、

個々の畑の持ち主は、もうお手上げ状態。

 事実、うちもその一画をすでに所有しているのですが、

それはそれはヒドイ。。

表面だけ畑、というか「畑風」で、20~30cmも掘れば岩盤である。

なので、直径11mmの支柱でさえまともに刺さらない・・・。

 それでも何とか畑になったほうで、区画整備が終わった直後は、

表土すら砂利と石だらけだったそうだ。。

 この辺一帯が、すべてこんな区画整理地なので、みんな野菜作りを

やめてしまった。

「耕せないから・・・」

だからみんなミカンばっか植えた。。

植える箇所だけ石を取ったり、掘れば良いので。。

 その中で、1000坪ほど所有している方がいて、お金持ち。

趣味レベルなのにハイパワーのトラクターを所有しており、

一度耕運に挑戦したらしいのですが、4回も歯が折れて辞めたと言う。。

そしてその人もみかんを植えた・・。

なので、もっぱらここら一帯はトラクター殺しと呼ばれる畑地なのだ。。。

 そんなんだから、いくら付き合いのある近所の農家さんでも、

頼みこんでもトラクターを出動させてくれない。。。

たぶん、探せばもっと強力な重機があるのだろうけど、

素人の自分にはそんなアテも無いし、知識も無い。。。

 という事で、開墾のもっとも過酷な作業はここから始まる。。

我家にある農業機械は、8年前に買った管理機、ヤンマー「ポチ」のみ。

もう、今にも壊れそうだがよく耐えている・・・。

 表面の草木は刈り取って燃やしたものの、根は残っているので、

これを使ってまずは根を掘り起こす。

耕運の深さは、5cmと浅く設定。

石一つ取ってない圃場なので、これくらい浅くしないと、

管理機の爪が石をすぐに噛んでしまう。

 「ポチ」といっても4馬力あるので、石を噛んだ時の衝撃はすさまじい。

バコーンッ!!と管理機が跳ね上がるので

管理機の爪が折れる前にこっちの手首が折れそうになる・・・;;。

石、石と言いますが、石が出て来るのではなく、ほぼ石なのですw

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 小型管理機なので、耕運の幅はせいぜい50cmほどと狭い。。。

なので黙々と何十往復を繰り返す。

朝たまたま聞いて耳に残ったCMソングも何百回と繰り返し歌う。。。

画像
画像

 掘り起こした雑草の根は、時期も冬なので、まあしばらくは

このまま風化させてすき込む事にした。

「そして問題の

いかに合理的に効率よく取り除くか考えてる僕に、親父がまさかの一言。

「鍬で取る」

(えええええええええええええええ????)

「鍬でガリガリやりながら石を1つづつ拾っていくだと・・・@@;??」

 効率・創意工夫・思考錯誤が個性の自分とは真逆に、

父はそういった事が全く出来ない代わりに、草取りやシール貼りとか、

単純作業の繰り返しが屁とも思わないくらい得意分野だけども。。。

 でもまあ、それで本人がやるっていうならそうするしか・・・。

しかし栗拾いみたいに落ちてる石をただ拾うんじゃなく、

鍬で耕し、掘りながら拾っては、バケツやコンテナに入れていくので、

1日せいぜい2坪が限界。真冬だしね><;

 全部で300坪あるので、150日かかる事になる・・・。

かくして、2011年11月から始まった手作業での石取り作業は

鼻水を垂らしながら翌年の4月までの半年間、、、延々と続いた。。。

そのほとんどが親父の作業でしたが・・・^^;。。

 その代わり自分は自分で別作業のほとんどにかかりきり。

石を取り終えた箇所も、年を超えればまたすぐ雑草が生えて来て、

また追っかけ作業だ。。。

特に6m級の土手の雑草はトップクラスの厄介な雑草で、

知ってる方もいると思いますが、「笹」と「イタドリ」という雑草。

易々と抜けない上に、地中の中で根を伸ばし、そこから次々と芽を出し

モリモリ増殖するwそれに加え、この10年でイノシシにボッコボコに

掘られて、もう傾斜としてもグガグダだ;;;;。

その除草もあるし、取った石の処理もある。

まあ、作業分担と言えばそうですが、、、

とても半年間石拾い担当とかのほうは僕は無理だ。

 どっかの国のどっかの時代の刑務所に、そういう刑罰なかったっけ?

ひたすら石を毎日拾わされるっていう・・・。。ま、いいか。。。

 結局、石だけで何トン出ただろうか・・・

握りこぶし大の石なんて当たり前。

時には直径50cmくらいの石とか普通に出てきた。

「お前はお城の石垣かっ!!!」

と、一応捨てる前にツッこんでおいた。

 結局この圃場も、石は取れてもせいぜい深さ20~30cmくらい。

根菜類は無理だろう。。

 ただ、一つ上のウチの畑が赤土土壌なのに対して、

何故かここは黒土よりの土壌で水はけが良い。。

隣り合わせでこうも土質が違うのか・・・。

 しかしながら、痩せている事には間違いはない。

親父の石拾いと並行して、冬の間に「アレ」をするか・・・。

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (7件)

  • はじめまして!こばじろうさんのブログ拝見させて頂きました。農業は大変そうですが、凄く楽しそうですね!
    自分は主にレビューブログやっているのですが良かったら相互リンクお願いできませんか
    http://arekoreta.blog.fc2.com/

  • こんばんは。
    前回の草刈りのエピソ-ドでも驚いたのですが、今回の石の話にも驚きました。
    大体、区画整理で、畑に石を敷き詰めるって意味が解りません・・・。
    しかし、手作業で石の除去をするとは、完全に修行ですね~・・・。
    家の畑も石畑なので、石にはホント苦労します。

    会社の回りにも畑がたくさん有り、とても良い土壌なんですが、それらが、会社の駐車場や工場の新設等で、アスファルトに覆われるのを見ると、ホンマもったいないと思いますね~。
    一度アスファルトを敷いたら、元には戻らないでしょうね~。
    地主さんにとっては、畑にするより、賃料収入の方が楽で安定するから、断然良いでしょうが・・・。

  • >さけさん
    初めまして。
    リンク作成しておきますね^^
    今後ともよろしくお願いします_(._.)_ノ

  • >あああさん
    ホント、結構こういう問題多いですよ。
    耕作しなくなった農地とかを、市役所であっせんしてくれる事業とかあるのですが、いざ貸借契約したらしたら耕運機も入らない土地だったとか。。。

    都会だったら僕もいっそ駐車場にしちゃうかもなあ。。でもこの辺は駐車場、月3000円なんですよね;;(安っす><;
    あと駐車場として宅地変換したら、300坪だと固定資産税で毎年40万ガッツリ持ってかれちゃいますw;;w
     開発業者といい、国といい、ヤレヤレデスネ;

  • >sakuraさん
    初めまして。
    いろんな方法があるのですね^^。参考になります。
    動画は英語だったので雰囲気でしかわかりませんでしたが^^;。

    やり方は少し違うかもですが、最初サバ土を搬入しようとも考えましたが、いかんせん面積が面積なので、莫大な予算で諦めました><;。

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