MENU

野菜栽培のヘビーローテーション

 個々の野菜栽培の基本的な栽培方法を覚えると、

次に考える事が「連作」と「輪作」。

ここまでは割とどのマニュアル本にも書いてあるので、なんとなく

計画とイメージが立てれるかと思います。

 しかし実際野菜作りを始めると、一つ盲点が起きて来ます。

それが、

「年間を通じてのローテーション」

 ザックリですが、大抵の野菜は「夏野菜」「冬野菜」と分けられています。

ですが、すべての野菜が学校の新学期・終業式のように、

決まった月日で切り変えれる訳ではありません。

 「夏野菜の収穫が終わり、次は冬野菜の種蒔き」

と、上手い具合にはなかなかいきません。

なぜなら、大抵の夏冬の品目で、

「播種時期と収穫時期がかぶってしまう」からです。」

 夏野菜の収穫のピークに、冬野菜の種蒔きが訪れ、

逆に冬野菜の収穫期には夏野菜の栽培が始まります。

つまりこれらも計算して栽培計画を立てないと、年間を通しての

畑のフル稼働の野菜栽培は出来ません。

 「連作・輪作ともう一つ、「後作」を考えないといけない」

 例えば夏野菜の播種や植え付けは5~6月に集中します。

ということは今の時期の冬野菜をそれまでに撤収させなければいけない。

キャベツ・白菜・ニンジンなどなら春には撤収出来ます。

しかしそのかわり、それらの播種は8~9月。夏野菜のピーク時になる。

逆に、夏野菜の終わってからの10~11月に栽培開始出来る

玉ねぎやそら豆、春先の春大根・ジャガイモを選択すると、

その収穫が終わるのは6~7月になり、そこから栽培出来る夏野菜は

かなり限られてしまう。

 もちろん、あくまで1年中畑をフル稼働させなければ、

それら問題も無く、1年=1品目で良いですが、

出来るだけ年間を通じて畑を活用したければそうはいかない。

 そうなると、夏野菜か冬野菜、どちらかを早めに撤退できるように

栽培しないといけません。

 例に上げればこの時期、玉ねぎを植えるかも多いと思いますが、

その「後作」に夏野菜を考えるならば、「極早生」か「早生」でないと

いけません。

 そうすれば、収穫が翌年の5月いっぱいで撤退出来るので、

そのあとの夏野菜の栽培に間にあいます。

ジャガイモも同じようになります。

 
 消費する側、立場で考えれば日持ちする晩生種を選びたいのは

やまやまですが、二兎は追えません><;。

玉ねぎの晩生(オク)ジャガイモのオク、春大根を植えると、

畑が空くのは6月下旬から7月~になるので、そこから作れる夏野菜は

限られてしまいます。

 
 僕は夏野菜栽培が好きなので、夏野菜を基準に冬野菜を調整します。

6月にはしっかり畑を空けれるように、冬野菜を計画しないといけません。

最悪、冬野菜は放棄・無視します。

 個人的に、土作りは夏より害虫や雑草の少ない冬のほうが向いている

と思うので、夏か冬、どちらかを切るなら冬野菜を切っています。

販売視点から見ても、1株当たりの収益率は、冬野菜よりも

夏野菜のほうが高いのもあります。

 
 コチラ愛知県ではキャベツの生産量が日本一で、よく見かける

ローテーションがキャベツ>トウモロコシ>キャベツ・・・。

全く時期の重ならない良い組み合わせですね。

 このように、連作問題や輪作計画とは別に、

栽培期間が重ならないように、「後作」、しいては「後々作」を計画して

野菜栽培を立てれば、畑をフル稼働&ヘビーローテーションが可能です。

 そして余談ですが、畑の片隅にローテーションをしない場所を

少し作っておきます。

そこに栽培するのはネギとニラ。

ネギなんか、秋播種して初夏収穫の感じが基本ですが、

初夏どころか実際は、その年を超えてまで収穫できるので、

自家消費の面でも、かなり重宝出来ます。

 とまあ、こんな感じで「次に何を作るか」、「次はいつから作るか」を

頭に入れながら栽培すると、年間を通じて畑をフル活動が出来ます^^。
 

↓更新の励みに1日1クリック応援のほどよろしくお願いします

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次
閉じる