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トウモロコシ栽培のコツ

 トウモロコシはとても強い作物。

しかし、苗が小さいうちは、害虫やら強風やらに、

やはりそれなりにモロいものです;;。。。

つまり、「ここまでくればもう大丈夫!」という段階にまで

「一気に育てるのがコツ!」

 種袋に書いてあるのは最低限の「手順」でしかなく、残念ながら

実際には沢山の疑問や問題も出てきます。

 そこで、僕なりの観察や実体験を元に、

「一気に育てるコツ」を説明を付けて一度まとめてみます。

「播種」

「種子を一晩水に浸ける」

 半日、数時間でもかまいません。これにより種子が発芽促進し、

また均一に吸水するので発芽揃いの安定にもなります。

「播種時の種の向きを合わせる」

 トウモロコシの種を蒔いて芽は出たものの、なんかバラバラに

発芽してきたり、ずいぶんバラツキがあるな~;と気になる場合。

「種の向きを合わせる事でかなり変わります」

種を良く観察すると、ヘソというか、突起の部分があるかと思います。

いわゆる、芯に刺さってた部分です。

 トウモロコシはそこから根が出ます。

つまりその部分を下にして播種すれば、トウモロコシも大助かり。

下に向かって伸びていく根の出る部分が、あらかじめ

下を向いてるのと、上に向いてるのでは全然違います。

 一度上に向かって生えた根が、Uターンして下に向かって行く場合、

それだけで他の種子に遅れをとったり負担にもなります。

「1粒蒔きをしない」

 よく、3~4粒蒔いて、間引き…といいますが、

「どうせ1本にするならもったいないw」と思うかと思います。

後々抜いてしまう2~3本は単なる「予備」ではありません。

 あえて初期に3~4本育てる理由は、

「1つは強風による倒状防止効果」

そしてもう一つが大事な理由、

「互いに競い合う事で成長が早くなります!」

一見、広々してた方が伸び伸び育つと思いますが、それは後半。

若い苗たちは、適度に狭い場所だと、何とか自分が生き残ろうと

成長の強さを増すんです。

↓参考画像:
ポット播種をし、ローテーションをしないまま育苗すると、
実際このように一番混みあう中央部の苗がどんどん強くなります。

画像

「播種時期と直蒔きor育苗」

早蒔き=害虫の被害が少ないが、生育が遅い
遅まき=害虫が出始めるが、生育が早い。

直蒔き=強く育ちます。反面、害虫などの対策が要る。
育苗 =苗自体は安全に作れますが、定植の際に活着のため、
      一旦成長が止まる。根の痛みと育苗の肥切れも注意。

地温・害虫対策さえ確保出来てれば断然直蒔きのほうが良い。

「初期管理」

「肥切れ」

 肥料喰いのトウモロコシですが、そのくせ肥料焼けも起こしやすい;。

しかし大事なのは、

「肥料を吸収するための根をしっかり育てる事!」

太い一本の根を持つトウモロコシは、わずか10cmほどの苗でも

その根は40cm~ほどにまで伸びます。

画像

 この根はかなりの生命線で、痛めつけると致命傷になります。

ポット育苗では成長しようにもすぐに行き場がなくなったり、

また、定植の際に傷付けるリスクが出てくる事にもなります。

 直蒔きの場合、そのリスクは減りますが、もちろん地中の虫に

かじられたりすれば露骨に成長がおかしくなります・・・。

 定植・直蒔き問わず、土もしっかり耕して柔らかくしておく事も

この大動脈の根がグングン育つ大事な要因にもなります。

 いくら化成やら鶏糞をばらまいても、根がしっかり育ってないと、

なかなかすぐに肥料が吸収出来ません;;。

 初期の肥切れ・ポット育苗中の肥切れには、

速攻性と肥料焼けの心配の少ない液肥がおススメです。

ちなみに、肥料切れの合図ですが、

「下の方の葉から徐々に上に向かって葉が黄色くなって来るのが

一般的な肥料切れの症状です」

↓肥料切れが過度に進行した場合の画像です。
 

画像

狭いポット育苗などでは、すぐにこういった症状が出始める事も

多いですが、育苗期間が長すぎて苗自体が老化してる場合も

このようになりますので、苗購入の際にはご注意をw

「害虫」

 トウモロコシの最大の害虫はアワノメイガですが、それについては

別記事参照という事で、それ以外の主要害虫。

「若苗の根元をまるでハサミでバッサリ切ったようになっていた場合」

画像

急いで株元を掘っみて下さい。

ほんの地中の浅い箇所に、8割方コイツがいます↓。

画像

「ネキリムシ」です。

補殺しないと別の株に移動して、次々と株を切っていってしまうので、

しっかり探して見つけ出して下さい。

 尚、効果的な農薬は、株元に「ダイアジノン粒剤」を散布。

「葉を食べられる」

ムシャムシャかじった様に食べられてる場合は、余り気にしません。

ケムシの場合が多いですが、ケムシ系は集団で密集したり、同じ株に

留まる事も少ないので、見つけたら補殺くらいで良いかと思います。

画像

 それより厄介なのが、こういう食べられ方↓

画像

まるで線を引くように、葉の表面を溶かし食べてるかのような

この食べ方は「コナガ系」が多い。

「もっとザックリ言ってしまえば「しゃくとり虫系」です!」

この害虫は小さいものでは数ミリ程度ですが、甘く見るといけませんw

体のサイズからは想像できないくらい、ひたすら食害していき、

そしてどんどん大きくなっていきます><;

↓わずか1cmほどの1匹でも、軽く大きなトウモロコシの葉1枚でも
 いつの間にか食べつくしていきます。

画像

 食べ散らかすというよりも、食い尽くして移動していくタイプ。

そして移動がとても上手いので、葉を食べつくされた株が、

まるで隣り隣りへと伝染していくように広がっていきます。

 もう一つ、この害虫の注意点は、

「集団で生息している事が多い><!」

理由は単純で、成虫が産卵を一か所に沢山するからです。

 数匹程度と思っていても、その株にすでに大量に産卵されてる

可能性もあるので、十分警戒してください。

不安な方は、卵が孵化して食害が広がって行く前に、

その疑わしい株ごと破棄した方が良いかもしれません。

 これらの主な農薬は「スミチオン」「トレボン」が有名ですが、

「何のイモムシだかなんだかわからない;;」という方は、

ゼンターリ顆粒水和剤

という、農薬もおススメです。

いろんなイモムシに効果があり、収穫前日まで使えます。

 最後に、、、

「50cmほどまでに成長したトウモロコシは一気に力強くなります。」

その後は病気になる事も少なく、葉を食べられたくらいではビクとも

せずに、どんどん成長速度が上がっていきます!

もちろん、最大の難所は果実が付いてからですが^^;、、

でもいかにそこまで順調に、かつ迅速に栽培するかで、

害虫の飛来する前に収穫出来たり、丈夫な株になったりと、

大なり小なりいろんなリスクを避ける事が出来ると思います。

 今回のまとめは僕なりの経験や試行錯誤でのものですので、、

栽培方法・見解等はいろんな諸説ありますのでご了承ください^^;。

機会があれば程度でご参考にしてみて頂けると幸いです

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (4件)

  • 非常に勉強になりました
    お気に入りに保存したいくらいです  が  
    パソコンド素人のためできない!残念!

  • 初めまして

    栽培方法に関しての参考書はいろいろ見たりして参考にしていましたが
    そういう本に載ってないような事が書いてあって為になりました^^

    野菜一つ一つもいろんな習性があると知ると
    非常に奥深いな~と思いました
    他の野菜もまた是非参考にさせてもらいます~

  • 非常に勉強になりました。
    トウモロコシも成長の競争をするんですね。
    種を3個ほど植える意味がわかったような気がします。
    参考にしてトウモロコシを元気に育てます。

  • >ぽぽさん
    >ハヤテさん
    >なつさん

    お読み頂きありがとうございます。

     まだまだ野菜作りの専門知識も乏しいもので^^;、自分が実際に観察したり実験したりと、試行錯誤のレポートですので、僕もまだまだわからない事だらけです><;

    新しい発見がありましたら、その際はまた是非情報お待ちしております^^。

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